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司馬遼太郎記念館、命日前に菜の花装飾 「沈んだ街の雰囲気を緩和できれば」

同館ボランティアスタッフが菜の花のプランターを設置

同館ボランティアスタッフが菜の花のプランターを設置

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 司馬遼太郎記念館(東大阪市下小阪3、TEL 06-6726-3860)で1月30日、菜の花の飾り付けが行われた。

司馬さんの書斎前に菜の花が並ぶ

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 2月12日の司馬さんの命日「菜の花忌」に合わせ、館内や周辺地域に菜の花を飾る「街に菜の花を咲かせよう 2.12菜の花忌運動」。同館では開館翌年の2002(平成14)年の命日前後に、ガラス回廊に菜の花の切り花を飾り始め、「周辺にも菜の花を咲かせ、街への関心を呼び戻したい」という同館の提唱により、地域住民や事業者が協力。2004(平成16)年には「春一番に菜の花忌の会」が発足し、河内小阪駅、八戸ノ里駅から同館までの道筋に「菜の花ロード」が誕生した。今回で17年目を迎える。

 今年は、自治会や学校、商店街など42団体が参加。例年は、同記念館での装飾の翌日に地域住民らが集まって一斉に菜の花のプランターを設置するが、今年は密を避けるため各自で設置。2月上旬にはプランターや鉢植えを約1650個設置する。

 毎年、大阪と東京で交互に行う「菜の花忌シンポジウム」と館長トークは、新型コロナウイルス感染症拡大のため、今年は中止。2月12日の来館者に菜の花のプレゼントのみ行う。

 上村洋行館長は「12月から咲き始め、昨年より明るい感じ。勇気付け、元気付けたいと願いを持ってやっている。街に咲いている菜の花が、新型コロナで沈んでいる街の雰囲気を緩和することにつながれば」と話す。菜の花の開花は3月下旬ごろまで楽しめる。

 開館時間は10時~17時。月曜休館(祝日の場合は翌日)。入館料は大人500円、中高生300円、小学生200円。

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