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大阪樟蔭女子大学、新2年生が1年越しの入学式 尾木直樹さんからメッセージも

入学記念式典の様子

入学記念式典の様子

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 大阪樟蔭女子大学(東大阪市菱屋西4)新2年生の入学記念式典が4月10日、東大阪市文化創造館で開かれた。

教育評論家・尾木直樹さんらが動画でメッセージを贈った

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 新2年生は、昨年4月1日に入学事務手続きで大学を訪れてからは入学式もなく、前期の授業はオンラインで行われ、後期に一部の対面授業が再開したものの第3波の影響でキャンパス内への入場は制限された。同大学では「1年間頑張ってきた新2年生にエールを贈ろう」と、記念式典を企画。式典は自由参加で、スーツ姿や袴姿の学生約230人が参加した。

 式典は、同大学客員教授で名古屋フィルハーモニー交響楽団コンサートマスターの日比浩一さんと、特別講師でピアニストとして活動する鈴木華重子さんの演奏で開始。日比さんが「1年越しの入学式が無事開催できてよかった。皆さんの知っていそうな曲を選んだので楽しんでほしい」とあいさつし、「おひさま~大切なあなたへ」や「星影のエール」など、計6曲を披露し、華やかに幕を開けた。

 その後、「1年遅れだが歓迎の意を表したい」と桜色のネクタイを着けた北尾悟学長が登壇。「コロナ禍の中でいろいろな情報が飛び交っているが、一番大事なのは人間力。人間力を養うにはいろんな方法があると思うが、一番お勧めしたいのは読書。本を読むことで自分の知らないことをどんどん吸収してほしい。それが内面の美しさを作ることになって充実した学生生活を送ることになるので、読書を通して自分軸を作るということに努めてほしい」とメッセージを贈る。

 会場では、あまりキャンパスに通えなかったことから施設を知らない学生もいるだろうと、卒業生がキャンパス内の施設を紹介する動画を上映。学友会や文化祭実行委員会など、学生主体の活動なども紹介した。

 式典最後には、同窓会の野田圭子会長、創業100年を超える東大阪市内の文具メーカー「クツワ」(長田中)の寺浦浩之社長、「尾木ママ」の愛称で親しまれる教育評論家の尾木直樹さんからのメッセージを上映。

 野田会長は「何か一つでも好きなことをやってみてそれを続けてみてほしい。その先に広がる世界はとても広い」、寺浦社長は「まだ就職活動は早いかもしれないが、授業はもちろん、サークル活動、友だち作り、アルバイトなどにしっかり取り組んでいただき、3年生の終わりにこれは頑張ったということを1つ、できれば2つ残してほしい。そういうことが就職活動に生きてくる」、尾木さんは「100年に一度あるかないかの困難に皆さんは直面した。ここで鍛えた力は無限にあり、ピンチをチャンスに変える土台を作れていると思っている。建学の精神に社会貢献のできる女性を育成するとある。今、ジェンダーギャップで日本は世界に比べて遅れているというのが大問題になっている。女性が活躍する社会を作るという戦いの第一線、フロントランナーとして大奮闘できるのでは」と、それぞれエールを贈った。

 式典を終えた北尾学長は「1年遅れだがこういう形で式典ができてうれしく思っている。学生には(コロナに対して)正しく恐れて行動し、しっかり学生生活を送ってほしい」と話す。

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