司馬遼太郎記念館(東大阪市下小阪3、TEL 06-6726-3860)で、「夏の館長トーク」と建築家・安藤忠雄さんの特別講演会が開かれる。
上村洋行館長が司馬遼太郎さんや同館の企画展について話す「館長トーク」は、司馬さんの命日の2月12日「菜の花忌」、お盆、11月1日の開館記念日を中心に定期的に開催。8月21日14時から開く夏の館長トークでは、奈良の4つの場所にまつわる司馬さんの視点について、「それぞれの場所で司馬遼太郎が何を見、何を感じ、どのようなメッセージを伝えようとしたのか」を考える内容になるという。
同館は2001(平成13)年11月、司馬さんの自宅と隣接して建てられたもので、設計は建築家の安藤忠雄さん。ゆるやかな曲線を描くコンクリート打ちっぱなしの建物で、入り口から建物までの庭の小径から司馬さんの書斎を見ることができる。館内は、高さ11メートル、3層吹き抜けの書架を約2万冊の蔵書が埋め尽くす。
安藤さんの講演会は2016年(平成28)年から不定期で行われ、今回が4回目。8月27日15時30分から、「人生100年、コロナを超えて 青春を生きる」と題し、「世界がコロナ禍に直面する今、我々はどう対応していけばいいのか」を安藤さんならではの視点で話す。講演会終了後にはサイン会を行う(サインは館内で購入した本のみ)。
開館時間は10時~17時。入館料は、大人=500円、中・高生=300円、小学生=200円。夏の館長トークは入館料のみ。安藤忠雄さんの講演会は参加費2,000円(入館料含む)。いずれも電話またはファクスでの申し込みが必要。定員各80人。