![箱屋常吉の工場で開催する「つねキッズ 1dayアートイベント」](https://images.keizai.biz/higashiosaka_keizai/headline/1647939868_photo.jpg)
弁当箱などの木製品を手がける「箱屋常吉」(東大阪市渋川町2)工場で3月26日、「つねキッズ1dayアートイベント」が開かれる。
箱屋常吉は、江戸時代末期にすでに大阪・土佐堀かいわいで木箱屋を営んでいたとされ、1868(明治1)年に「箱常」として創業。和菓子店や料亭などに料理の箱として杉箱を納入し、大相撲大阪場所の升席で提供する弁当の箱なども手がけてきた。
大量生産で安価な木箱が求められる中、5代目の笹井雅生社長は、初代から続く国産杉にこだわった無垢(むく)・無塗装の角丸弁当箱を復刻。2018(平成30)年、初代の名前を冠したブランド「箱屋常吉」を立ち上げた。
同社では「幼少期から木に触れ、物や人を大事にする心を養ってほしい」と、キッズライン「つねキッズ」の商品を製作しており、全国の百貨店などの催事では、子どもたちが自分で描いた絵や名前などをふたに焼き付けてオリジナルの弁当箱を作るワークショップを開催している。
今年7月に予定する「つねキッズ」のデザインのリニューアルに当たり、新デザインのアイデアを5歳から12歳の子どもから募集。同アートイベントでは、笹井社長、同社のブランディングに携わるアートディレクター・デザイナーのほそかわなつきさんと一緒に、木について学び、新しい「つねキッズ」のテーマでもある「山」「空」「植物」をテーマにした絵を木の板に描く。描いた絵は、3月26日から始まる新デザインアイデア募集にエントリーすることができる。
採用されたデザインは同社のデザイナーが形にし、弁当箱や道具箱など5つの商品に展開する予定。5代目の笹井雅生社長は「子どもの頃、木の弁当箱を使っていたが絵がなく、友だちの持っているキャラクターの弁当箱に憧れた。だから、弁当箱に絵を付けたい。みんながワクワクするような自由な絵を描いてほしい」と参加を呼びかける。
開催時間は14時~15時30分。参加費1,000円。対象は5歳~12歳。定員10人。同社ホームページの申し込みフォームで受け付ける。