ジャパンラグビーリーグワンの花園近鉄ライナーズが8月22日、本拠地の東大阪市花園ラグビー場(東大阪市松原南1)で新シーズンに向け始動した。
22日は体力測定、ファーストミーティングの後、和歌山に向け出発。26日まで上富田スポーツセンターで合宿を行う。
スコットランド代表26キャップで新加入のLO(ロック)ベン・トゥーリス選手は7月25日に来日。チームの雰囲気について「すごくいい。みんな歓迎してくれている。みんなすごく優しくて、ものすごくあたたかい空気がここでは流れている。このチームに入ってすごくエキサイティングな感じ」と話す。日本でプレーをした経験のある選手から情報を収集し、「東京より大阪の方が自分に合っている」とライナーズを選んだという。自身の強みは「セットピース、ラインアウト、スクラム。全体的に動く力があってワークレートが高い」、目標については「ラグビーを楽しんでみんなと仲良くしてチームの一員になること。最終目的は勝つこと。トロフィーがほしい」と話す。
今季も主将を務めるFL(フランカー)の野中翔平選手はディビジョン1で戦うことについて「相手がどうこうあまり気にしすぎず、昨年より一歩でも二歩でもレベルアップできるようにやっていきたい」という。チームの目標はトップ4。「トップ4ということは各個人が日本で4つの指に入らないといけない。各個人の部分を磨きながら、チームとしての調和を僕たちでとっていけたら。(今秋には国際試合などが予定されており)、試合が多ければ多いほど楽しみですし、相手が強いほど僕ら自身がワクワクするので、ヘッドコーチ、チームが掲げているワクワクするラグビーを僕らが体現できるいいきっかけだと思う」と話す。
初日の選手の動きを見た水間良武ヘッドコーチは「いい選手もいるし、ダメな選手もいた。今日はベストな状態で来いって言ってましたけど、そうでない選手もいたのでそれは残念なところ。今日のテストで最後まで完走できずにリタイアするやつもいましたから。論外でしょう。プログラムは準備しているので、その選手たちは自分の中できちんと理解して取り組むかどうか」と厳しい口調。合宿中、対象の選手は朝6時30分から別メニューのプログラムに取り組む。新戦力については「私が必要なポジションと必要なスキル、選手の映像を見て話しもして獲得したので」と期待を込める。
10月8日には、今年初開催されるマスターズ花園のスペシャルマッチとしてNTTドコモレッドハリケーンズと対戦。10月15日にはパートナーシップ契約を締結しているメルボルンレベルズとの国際親善試合を予定する。