カキをテーマにしたイベント「新春 牡蠣(かき)びらき」が1月15日、近鉄奈良線河内小阪駅周辺の飲食店5店で開かれる。
IRORI COFFEE ROASTERで提供予定のカキのキッシュ
同イベントは、大阪樟蔭女子大学(東大阪市菱屋西4)学芸学部ライフプランニング学科の濱田信吾准教授の呼びかけで始まった。日本の水産業が抱える気候変動や資源管理の難しさ、消費の伸び悩みなどの課題について、学びながら解決に貢献できないかと企画した。
同イベントには、大学近くにあるIRORI COFFEE ROASTER(小阪1)が地域の飲食店をまとめ、同店、aragosta(小阪1)、阪バルORARI(同)、Ryoko's kitchen(小阪本町1)、酒菓家NAKAGAWAみ(下小阪1)の5店舗が参加。北海道厚岸町のブランドカキ「カキえもん」「マルえもん」「弁天かき」を中心としたカキを使い、各店がメニューを開発した。
メニューは、カキのキッシュ(IRORI COFFEE ROASTER)、オイスターロックフェラー、カキのクリームパスタ(以上aragosta)、アイラウイスキーと生ガキ2種(阪バルORARI)、クラフトビールとかきグラタン春巻きのセット(Ryoko's kitchen)など。
カキ料理を楽しみながら、カキが育つ環境や日本で流通するカキについて知ってもらおうと、阪バルORARIではブランドカキ3種を事例に、養殖方法の違いを紹介するミニレクチャーを行う。IRORI COFFEE ROASTERでは、殻むき体験と学生有志による親子向け「かきクイズ」などを展開する。一部店舗では、ミツカンの協力の下、学生が開発し、Bar7th(大阪市)のバーテンダー・鮎川正徳さんが監修した飲む酢を使うノンアルコールカクテルを提供する。
濱田准教授は「地元や職場、学校の近くでおいしい店を発見しながら、日本の魚食文化を支える生産者の知識や技術について理解を深めてもらえたら。東大阪以外の人にも、繁華街ではない個人経営の店舗で、人情味あふれる飲食体験をしてもらいたい」と参加を呼びかける。
開催時間は12時~17時。