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マツダ紙工業が段ボール製飛行機型貯金箱キット発売 「親子で夢描いて」

マツダ紙工業の松田和人社長

マツダ紙工業の松田和人社長

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 段ボールメーカーのマツダ紙工業(東大阪市衣摺5)が2月15日、段ボール製「ドリームフライト貯金箱」の販売を始めた。

機体に夢を書いて貯金する「ドリームフライト貯金箱」

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 同社は、段ボールケースや印刷紙器などを手がけるパッケージ事業のほか、2011(平成23)年の東日本大震災発生時に避難所でプライバシーを守るための間仕切り用段ボールを製造して届けたことをきっかけに、段ボールベッドなどの防災備蓄製品や小学生用デスク、チェストなど、段ボール製のさまざまな自社商品を製造販売する。

 松田和人社長は次男。兄がいるため、父が創業した同社を継ぐ気はなく、証券会社に勤めていたが、兄が会社を継がないことを知り、「父が一代で築いたのに廃業は残念だろう」と、工場を継ぐことを決めたという経緯があり、「今、放送している『舞いあがれ!』の舞ちゃんと自分が重なる部分があり、ドラマのストーリーの親子愛に感動した。ドラマの舞台となっているものづくりのまち東大阪で、親子が夢を語り合うイベントができないかと考えた」と話す。

 新商品の工作キット「ドリームフライト貯金箱」は、完成時の全長40センチ、プロペラと車輪は動く構造になっており、機体の上の部分には硬貨、下の部分には紙幣を入れ、夢に向かって貯金をする商品としている。価格は1,320円。「親子で夢を語り合いながら組み立て、完成後、左の側面に子どもの夢を、右の側面に親御さんの夢を書いてほしい」と松田社長。「夢を書いておくことでお金を入れるたびに夢を意識する。親は、昔は何になりたかったのかを思い出したり、子育てが落ち着いたら何をしたいのかを考えたりする機会になる」と話す。

 「貯金箱を作って夢を書いて終わりではあかん」と、貯金箱を作るイベントを開き、10年後に夢をかなえた人を主催者や同社が表彰するまでをパッケージにして自治体や商業施設に提案。3月25日・26日には、賛同した複合商業施設「りんくうプレジャータウン シークル」(泉佐野市)で各日50組を対象に親子で同キットを作るイベントを開く。参加無料。

 イベントでの活用など、100個以上購入する場合は2割引きで販売する。今後、九州や沖縄の商業施設でも開催が決まっているという。

 「貯金箱を一緒に作ることで親子の絆が深まり、イベントを開くことで地域や商業施設の活性化を図ることができる。機体にロゴを印刷したり表彰式を開いたりすることで主催者のイメージアップにもつながるし、10年後、夢をかなえた有名人を表彰式に呼ぶイベントができるかもしれない。全国でこのイベントを開催して地域活性化につながれば」と期待を込める。

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