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東大阪・新家にまぜそば「東雲食堂」 夜はシェアキッチン、街の交流拠点に

東雲食堂の辻本太郎さん(写真右)とスタッフの佐藤菜々子さん(同左)

東雲食堂の辻本太郎さん(写真右)とスタッフの佐藤菜々子さん(同左)

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 まぜそば店「東雲(しののめ)食堂」(東大阪市新家中町)がオープンして、5月8日で1カ月がたった。

まぜそば

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 経営する「TNK BASE」の辻本太郎さんは東大阪市出身。旅が好きで、大学入学後は世界一周したいという夢を持っていたが、日本一周を終えて海外に向かおうとした時にコロナ禍が拡大し、断念。地元・東大阪に戻ってきた。

 日本全国を旅した辻本さんは各地で人の温かさに触れ、「地元を面白い場所にし、全国の世話になった人が集まれる場所が東大阪にあれば」とシェアハウス用の物件を探し、現在入居する3階建ての建物を紹介された。以前、バイクショップ「TNKエンジニアリング」があった場所で、同店は偶然にも辻本さんの幼なじみの父親が経営していた店。「幼少期、ここに集合してカブトムシを捕まえに行ったり、釣りに連れて行ってもらったりした思い出のある場所だが、5年前に(店主が)亡くなってバイクショップも閉店していた。幼なじみのお母さんに会いに行ったところ、面白いことに使ってくれるならと、借りられることになった」という。

 シェアハウスにするため3年前の5月に改装を始め、活動する様子をSNSに投稿していたところ、旅先で出会った人など大学生が集まり、DIYで改装。イベントを開催できるシェアハウス「TNK BASE」が完成した。その後は住人の学生らとさまざまなイベントを開いて地域の人たちとの交流を図り、昨年には「地域に開いたキッチンを作りたい」と、クラウドファンディングを活用して1階にダイニングキッチンを開設。シェアキッチン、レンタルスペースとして営業を始め、「使われていない昼の時間帯がもったいない」と、ラーメン店での調理経験があるスタッフがいることからまぜそば店の営業を始めた。

 メニューは、まぜそば(850円)、5月に提供を始めた新メニュー「XO-蝦(えび)まぜそば」(900円)、2種類用意する週替わりご飯(250円~)。同店スタッフの佐藤菜々子さんは「豚バラチャーシューは自家製で、麺は京都にある棣鄂(ていがく)のまぜそばらしくない麺を選んだ」と話す。テーブル席、座敷席を合わせ、20席を設ける。

 オープンから1カ月がたち、「シェアキッチンだけだとイベントをする人の身内感が出て地域の人は入りづらい感じだったが、店にすると入ってきてくれた。これからも地域の面白い人と面白いことを考える機会を増やしたい」と辻本さん。佐藤さんは「まぜそばの営業の後、夕方にカフェをやってみたい。お母さんと子どもたちが集まる場所を作りたい」と話す。

 営業時間は11時~15時。火曜定休。

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