東大阪市内の田んぼで10月29日、親子向け農業体験プログラム「THE 米 収穫編」が行われた。
稲刈りに参加した大阪ゼロロクブルズの選手と花園近鉄ライナーズのスタッフ
田植えから収穫までを体験することで農業の楽しさや大変さを学んでもらうことを目的に、東大阪市、JAグリーン大阪、JA大阪中河内、東大阪市農政課などで構成する東大阪市農業振興啓発協議会が毎年行う同プログラム。春に東大阪市内在住の小学生以下の子どもとその保護者を対象に約80人を募集し、6月に田植えを行った。
田んぼに植えた米は「にこまる」という品種。田んぼを管理する農家の西田雄一郎さんによると「九州の品種で暑さに強いのが特徴。この土地に合っていて、収穫できる量が多い。子どもも刈りやすいように細く育てている」という。
当日は、田植えにも参加した約80人の親子が参加。スタッフから鎌と軍手を受け取り、西田さんからイネの借り方を教わった後、稲刈りに挑戦。東大阪・花園を拠点に活動するジャパンラグビーリーグワンの花園近鉄ライナーズのスタッフ、さわかみ関西独立リーグの大阪ゼロロクブルズの選手も助っ人として参加した。
「田植えも稲刈りも初めて。田植えからこんなにすぐお米に成長するんだと思った。楽しかった」と参加した小学3年生の児童。カエルを捕まえていた小学1年生の児童は「2株しか刈れなかったけど楽しかった」と笑顔を見せた。
「半年前の田植えの時も参加して、お米を食べるのにこんなに手間がかかっているというありがたみを知ることができた」と大阪ゼロロクブルズの脇田晋乃亮選手。田中涼選手は「稲刈りは初めて。思っていたより稲が柔らかかった。体力を使うので農家さんは大変だと思う」と話し、「こういうのが大事」と、落ちた稲穂を丁寧に拾い集めた。
冬ごろには収穫した米を使って料理教室を実施する予定。