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樟蔭高校、全国高校ダンス部選手権決勝大会へ 3部作最終章、「生命」テーマに

樟蔭高校ダンス部の生徒と監督の青木郁美さん

樟蔭高校ダンス部の生徒と監督の青木郁美さん

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 樟蔭高校(東大阪市菱屋西4)ダンス部が8月29日、東京ガーデンシアター(東京都江東区)で行われる「第13回全国高等学校ダンス部選手権」決勝大会に出場する。

8月22日の練習の様子

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 2013(平成25)に始まった全国高等学校ダンス部選手権(DCC)は、エイベックス・エンタテインメント(東京都港区)が主催する高校ダンス部日本一を決める日本最大規模の大会。ダンス技術を競い合うだけでなく、漢字2文字のテーマをダンスで表現する独自の審査基準を設け、テーマの表現力、技術力、独創性の3項目で採点する。今年は、九州、東北、関東、中部、関西の5エリアでの地方予選大会とオンライン予選大会を行い、シード校を合わせた36チームが決勝大会に出場する。

 樟蔭高校と樟蔭中学の生徒が所属する樟蔭ダンスクラブは、創部60年以上の歴史あるクラブで、現在の部員数は高校生43人、中学生35人。同大会で樟蔭高校は、2023年に「鎮魂(タイタニック)」で優勝、昨年は「祈念(とっこうのはな)」で準優勝してシード権を獲得した。今年は「生命(うまれてはこなかったわたし)」で決勝に挑む。

 今年の作品は、「鎮魂」「祈念」に続く命をテーマにした3部作の3つ目で、母の胎内に宿ったが生まれてはこなかった小さな命、その声なき声と最後に見えた一筋の光を表現。生徒たちは、自分たちが生まれた時の気持ちを母親に聞いたり、それぞれが考える命の大切さ、日々のありがたみなどを部員間で共有したりしながら作品に向き合っている。

 部長の野本真央さん(3年)は「妊娠したことも生まれてこなかったことも経験したことがないので、どういう形で寂しさや命が芽生えることを表現するのかが一番難しかった。全員で一つの細胞を表現していて、細胞分裂に異常が発生して生まれてくることができなかったが、どんな形に変わってもお母さんの元にかえるということを表現している」と話す。

 決勝大会を1週間後に控え、「振り付け自体が完成したのが昨日今日で、まだ改善できるところはあると思うので現在の完成度は70%くらい。当日120%にもっていけるよう、毎日仕上げていく。一昨年優勝、昨年は準優勝で今年はシード校として出るので、その責任を背負いながら自分たちができることをすべて出し、シード権を来年に残せるよう、全力で踊り切りたい」と意気込む。

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