東大阪で「江戸廻米」テーマの企画展 年貢米から江戸時代の社会を考察

樽廻船模型と船箪笥

樽廻船模型と船箪笥

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 大阪商業大学・商業史博物館(東大阪市御厨栄町4、TEL 06-6785-6139)で10月20日、秋季企画展「江戸廻米-庄屋勘左衛門、年貢米一万俵を納めに江戸へ参上!-」が始まった。

河内国若江郡九ヶ村絵図

 同大学が位置する御厨地域は幕府領の一つで、安政4(1857)年、河内国若江郡御厨村の庄屋・加藤勘左衛門が河内国幕府領郡中惣代として、江戸へ年貢を上納する「江戸廻米」の納庄屋に選ばれ江戸へ赴いた。同展では、同館が所蔵する加藤家文書の史料を中心に展示する。

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 会場は7つのコーナーで構成し、約70点の史料を展示。「幕府領御厨村と代官支配」では、狩野永信が描いた御厨村の氏神・天神社の掛け軸や、河内国絵図、若江郡の村絵図、年貢の受領証「皆済目録」などを展示。「年貢米の津出しと積立仕法」では、年貢米の運賃などが記載された「差出明細帳」や、俵の仕立て方法や船中の置き場などが細かく定められていたことが分かる「諸国御廻米御仕法書」などが並ぶ。

 「郡中廻米役人と納庄屋の旅」では、江戸へ行ったときの行程をたどった史料が展示されており、帳面に記載されている内容から善光寺へ参詣するなど余暇があったことなどが分かる。

 11月20日には、別の要素を加えることで市内の文化施設に足を運んでもらおうと市が企画した「アート・プラネット東大阪」のイベントとして、同展とともに楽しむコンサートを開催。同大学や地元中学の吹奏楽部、プロのアンサンブルが登場し、旅や江戸時代に縁のある曲を大学内の「ユニバーシティホール蒼天」で演奏する。定員は先着240人。入場無料。

 開館時間は10時~16時。日曜・祝日休館(11月3日・20日は開館)。観覧無料。

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