大阪歴史博物館友の会が10月20日、東大阪・石切地区周辺の名所旧跡を巡る歴史探訪イベント「生駒西麓 歴史と神話の町~石切・日下地区フィールドワーク」を開く。
大阪の歴史と文化を楽しみながら学びたい人に向け、見学会や講演会の企画・運営、会報誌の発行などを手掛ける大阪歴史博物館友の会幹事会。ラグビーW杯2019花園開催を契機とし、東大阪市の歴史や文化、産業、ラグビーW杯開催を市外にアピールすることを目的に「東大阪フィールドワーク」シリーズを企画した。昨年の「花園・荒本地域フィールドワーク」では、東大阪文化財を学ぶ会の南光弘会長を講師に招き、西昌寺や吉田春日神社、花園ラグビー場、川中邸屋敷林などを見学した。
今回は近鉄石切駅からスタートし、石切四光地蔵堂、石切劔箭(つるぎや)神社上之社、旧生駒トンネル入り口近くの旧孔舎衛坂(くさえざか)駅から丹波神社、大龍寺、旧河澄家、原始蓮・稲田桃栽培地などを巡り、日下貝塚遺跡、神武天皇聖蹟(せいせき)盾津顕彰碑、善根寺春日神社、足立氏屋敷跡へ向かう約6キロのコース。
同会幹事の西形嘉之さんは「古代大阪湾の東端だった日下・石切地域周辺には、縄文時代の日下貝塚遺跡、鬼虎遺跡など多くの遺跡があり、河内潟の時代に神武天皇が『東に美(うまし)き地有り』と大和入りを目指して上陸しようとした楯津浜、孔舎衙(くさか)坂があるなど、日本書紀や古事記の世界を目の当たりにすることができる」と話す。
当日は近鉄石切駅改札口南側出口に9時30分集合。参加費用500円。申し込みは西形さん(TEL 080-5712-7192)まで。メール(yy_nishigata@mua.biglobe.ne.jp)でも受け付ける。