ねじ専門商社のサンコーインダストリー(本社=大阪市西区)の東大阪物流センター(東大阪市本庄西1)で2月3日、ねじ倉庫見学会が行われた。主催は地域情報サイトを運営する「週刊ひがしおおさか」(若江本町1)。
最新の物流システムを見学し、ねじの基礎知識を得て東大阪のものづくりへの理解を深めるきっかけにしたいと、昨年の新倉庫竣工を機に企画した同見学会。始めにスライドを見せながら、会社の概要や取り扱いアイテム、自動倉庫などについて説明し、その後、物流センター内へ移動した。
約90万アイテムを取り扱う同センターは6フロアから成り、商品在庫棚や作業進捗(しんちょく)ディスプレー、ハイトレーと呼ばれる垂直搬送システム、自動仕分け機などを見学。参加者は熱心に説明を聞きながらメモを取り、積極的に質問していた。吹き抜けのフロアに商品が高く積まれたロータリーラックの見学では多くの参加者がそのスケールに驚き、写真を撮るなどしていた。
倉庫の見学が終わった後は東大阪営業所に移動し、ねじ作りを体験。最初にねじの頭部分を、同社のマスコットキャラクターのペンギンの顔にするパンチングを体験し、次にねじの溝部分を作る転造機を体験。その後は昨年12月に竣工した長田センター(長田東5)に移動し、幅約18メートル、奥行き約65メートル、高さ約22メートルの自動倉庫を見学した。
見学会に参加した49歳の女性は「社長をテレビで見たことがあり、自転車でこの辺りをよく通っていて気になっていたので参加した。効率のいいシステムや作業の工夫されている部分、社員の方の士気が上がりそうな取り組みなどが見られたので来て良かった」と話す。終了後、奥山淑英社長は「今日は土曜日で荷物が少ないが、平日は技術の塊の倉庫。東大阪にもこんな会社があると覚えておいてもらいたい」とあいさつし、「第2回、第3回の見学会もできれば」と次回開催に意欲を見せた。