暮らす・働く

東大阪・八戸ノ里で「東大阪はじめて物語」展 日本初・世界初の製品にスポット

ロブテックスのバリカンとモンキレンチ

ロブテックスのバリカンとモンキレンチ

  • 68

  •  

 近鉄奈良線・八戸ノ里駅前の文化交流拠点「文化の駅」(東大阪市下小阪5、TEL 06-6725-2545)で5月26日、「東大阪はじめて物語 ~モノづくりのまちdeモノづくり展~」が始まった。

山本光学の石川遼プロ限定モデルやゴーグル

[広告]

 グリコのおもちゃデザイナーで画家の宮本順三さんが手掛けたおもちゃや海外で収集した民族文化資料、海外作品などを展示する宮本順三記念館「豆玩舎ZUNZO(おまけやズンゾ)」の友の会として1999年に発足した「おまけ文化の会」。同会では同館に隣接するスペースを市内外の多世代が集う文化施設・社会教育の場となるよう整備し、今年1月に「文化の駅」としてオープン。東大阪市内の出来事と宮本さんの生涯をまとめた年表や市内ものづくり企業の製品を展示し、販売を行う。

 同スペース内のギャラリーでは現在、「工場を記録する会」が協力し、東大阪市内のものづくり企業が日本や世界で初めて手掛けた製品を紹介するパネル展を開催。

 1888(明治21)年、一般には高級品だった輸入バリカンに代わるものとして理髪用両手式バリカンを発明し、広く普及させたロブテックス(四条町)は1928(昭和3)年、高価な輸入品や職人の手作りが主流だったモンキレンチの製造を開始。今年創業130周年、モンキレンチ製造90周年を迎える。

 産業用安全眼鏡のブランド「YAMAMOTO」や、スポーツサングラスやスノーゴーグルなどの「SWANS」を展開する山本光学(長堂3)は、1911(明治44)年、山本眼鏡レンズ製作所として創業。レンズ加工職人の創業者が眼鏡全体を作るようになり1935(昭和10)年、防塵眼鏡とレンズの製作を始めた。1945(昭和20)年には、焼け残った材料を使って水中眼鏡の製造販売を始めるようになり、「スワン印の水中メガネ」とうたい全国的に販売。1974(昭和49)年にはスイミングゴーグルの製造を開始し、冬はスキー、夏はスイミングとスポーツ事業展開を確立した。

 そのほか、大量生産に初めて成功し、「スリーファイブブランド」として海外で人気を集めるヘアピンメーカーの五力工業(岩田町3)や、針金工場として創業し、カラーワイヤーをクラフト用アートワーヤーとしてホビー市場に投入した日本化線(高井田西3)、工業用ミシンねじ、精密部品を主力としながらも、本来見せるものではないねじにデザインやカラーを施した「アートネジ」を考案した川端ネジ製作所(衣摺4)、携帯電話ののぞき見防止メールブロックやスマートフォンの湾曲した液晶画面全面を覆うことができる保護フィルム「フルラウンドフィルム」を開発したサンクレスト(南上小阪)などを、パネルと製品で紹介する。

 開場時間は10時~17時。月曜休館。入場無料。6月10日まで。

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース