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司馬遼太郎記念館で「自筆原稿」企画展 「自筆文字からメッセージ受け取って」

企画展「司馬遼太郎の自筆原稿と対話する」会場の様子

企画展「司馬遼太郎の自筆原稿と対話する」会場の様子

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 司馬遼太郎記念館(東大阪市下小阪3、TEL 06-6726-3860)で7月24日、企画展「司馬遼太郎の自筆原稿と対話する」が始まった。

年代順に並ぶエッセーの直筆原稿

 パソコンやスマホで文章を書くことが当たり前になったが、「自筆原稿は文字が持つ個性があり、いろいろ読み取れるメッセージがある」と企画した同展。文章を何度も練り直し推敲(すいこう)を重ねた様子や筆致から、司馬遼太郎さんの意図を見て取れる展示となっている。

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 同展では、司馬さんのエッセー1096編を年代順に収録したエッセー全集「司馬遼太郎が考えたこと」(新潮文庫)から年代順に原稿を並べ、色鉛筆を使ったカラフルな推敲のスタイルがいつ頃から始まったのか、その変遷をたどる。

 昨夏見つかった「竜馬がゆく」の竜馬が暗殺される場面を描いた最終回の直筆原稿や、「坂の上の雲」の「まことに小さな国が、開化期をむかえようとしている」という書き出し部分も自筆原稿で見ることができる。上村洋行館長は「坂の上の雲の冒頭は推敲があまりなく、一気に書き上げ乗っていた様子が分かる」と話す。会場では、「空海の風景」「風塵(ふうじん)抄」「城塞(じょうさい)」の原稿や司馬さんの絵画や題字、風間完さんの装丁画や岩田専太郎さん、須田剋太さんの挿絵など、初公開13点を含む35点を展示する。

 「記念館ができて最初の企画展も自筆原稿だったが、当時は主だった作品を見ていただいた。今回は推敲に焦点を当てて見てもらう企画なので、ファンの方は面白いと思う」と上村館長。

 8月11日14時からは同展に関連し、館長トーク「『竜馬がゆく』誕生のころ」を開催。当時新進作家だった司馬さんがどのような思いで「竜馬がゆく」を執筆したか、記念館が「幻の原稿」を入手した経緯などについて語る。

 開館時間は10時~17時。月曜(祝日の場合は翌日)、9月1日~10日休館。入館料は、大人=500円、中学・高校生=300円、小学生=200円。10月28日まで。