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大阪府立中央図書館で企画展「大和川洪水との戦い」 模型などで洪水対策の歴史紹介

「柏原市市民歴史クラブ」が作製した国分村のジオラマ

「柏原市市民歴史クラブ」が作製した国分村のジオラマ

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 大阪府立中央図書館(東大阪市荒本北1、TEL 06-6745-0170)1階展示コーナーで現在、柏原市立歴史資料館出張展示「大和川洪水との戦い -河内国国分村の場合-」が開催されている。

田輪樋の模型(関連画像)

 毎年地域の歴史や通史を紹介する柏原市立歴史資料館の出張展示。今年は、同館所蔵の資料と歴史愛好者サークル「柏原市市民歴史クラブ」が製作したジオラマや模型、大阪府立中央図書館所蔵の関連書籍で、洪水対策の苦難の歴史を紹介する。

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 現在の柏原市南部に当たる河内国安宿部郡国分村では、標高112メートルの芝山に遮られて大和川が大きく湾曲しており、芝山の南側では堤防が決壊して排水不良地となり耕作ができなくなっていた。1640年ごろ、国分村の庄屋・東野伊右衛門により、田輪樋(たのわひ)と呼ばれる長さ約221メートル、1.3メートル四方で板張りの排水トンネルが掘られ、芝山の南側は水田として生まれ変わり、水田を守るため、水流を弱める杭や菱牛(ひしうし)、堤防が設けられた。

 会場では、柏原市市民歴史クラブが作製した国分村のジオラマや田輪樋の構造模型、菱牛の10分の1模型、動画などで分かりやすく解説。資料館が所蔵する国分村周辺絵図や、田輪樋修繕のため届出に添付された修繕箇所を示す「田輪樋御普請所絵図」などと解説パネルで、35年間にわたる治水工事を振り返る。図書館では、近世を中心に水害にまつわる書籍をリストアップし配架する。

 総務企画課の上村厚貴さんは「身近にある歴史から江戸時代の歴史が読み解ける。江戸時代の人々の水害との戦いの記録から今でも学ぶものが多い」と話す。

 開館時間は9時~19時(土曜・日曜は17時まで)。10月9日休館。10月10日まで。