木琴・マリンバ奏者・通崎睦美(つうざきむつみ)さんのコンサートが1月27日、司馬遼太郎記念館(東大阪市下小阪3、TEL 06-6726-3860)地下ホールで開かれる。
通崎さんは1967(昭和42)年、京都市に生まれ、5歳でマリンバを始める。1992年、京都市立芸術大学大学院音楽研究科修了。1991年のデビューコンサート以降、さまざまな楽器やダンスとのデュオ、オーケストラとの共演など、多彩に演奏活動を行う。
2005年の東京フィルハーモニー交響楽団定期演奏会で木琴の巨匠・平岡養一さんが初演した紙恭輔さん作曲の「木琴協奏曲」を平岡さんが愛用した木琴で演奏したことがきっかけで、平岡さんの遺族からその木琴と楽譜、マレットなどを譲り受け、平岡さんの軌跡をたどりながら木琴の可能性を探る活動を始める。エッセイスト、アンティーク着物のコレクターとしても多くのメディアに登場している。
今回のコンサートは、同館が2017年に講演会の講師を依頼した際に企画が持ち上がったもの。モンティ「チャールダシュ」、ビゼー「カルメン綺想曲」、NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」メインテーマで久石譲さん作曲の「Stand Alone」などを、平岡さんが愛用した2メートルを超える1935年アメリカ製の木琴で演奏する。
同館担当者は「貴重な木琴の音色と素晴らしい通崎さんの技をピアノの旋律とともに楽しんでほしい」と来場を呼び掛ける。
開演時間は14時。参加費2,500円(入館料含む)。事前に申し込みが必要。