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東大阪の長栄寺で「節分会」 一般参詣者も火渡り、厄除け・招福を祈願

柴燈護摩の後に火渡りが行われた

柴燈護摩の後に火渡りが行われた

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 近鉄奈良線河内永和駅・JR河内永和駅近くの百済山(ひゃくざいざん)長栄寺(東大阪市高井田元町1)で2月3日、節分会が行われた。

子どもも火渡り

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 同寺は聖徳太子の開創と伝えられ、住職がいない時代もあったが1744年、慈雲尊者が27歳の時に住職として復興し、正法律の道場を開いた。本尊の木造十一面観音立像と、慈雲尊者が修禅のため生駒の中腹に建立した双龍庵の遺構の一部を移した禅那台は大阪府の文化財、本堂の天井雲竜図は東大阪市の文化財にそれぞれ指定されている。

 節分会当日は午前中に祈念とぜんざいの振る舞いが行われ、午後からは柴燈護摩(さいとうごま)が行われた。境内には木を組んで葉で覆った護摩壇を築き、その周りに縄で結界を張り、山伏がほら貝を吹きながら結界内に入場。法弓の儀、法剣の儀などが行われた後、火を点じ、炎が立ち上がる護摩壇に願い事が書かれた護摩木を投げ入れ祈念した。

 その後は護摩壇の残り火の上に並べた木の上を裸足で歩く火渡りが行われ、参詣者も山伏の介添えの下、続いた。

 初めて来たという家族連れで参詣した男性は幼児を抱きかかえて火渡りをし、「チクっとして熱かった」と言うが、「いい年になるといいですね」と笑顔を見せた。

 火渡りの後には厄除け餅まきが行われ、参詣者はまかれた紅白の餅に手を伸ばしていた。

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