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画家・張忠儀さんの作品、遺族が寄贈 4月から東大阪市民美術センターで展示

作品を寄贈した張公さんに感謝状が贈られた

作品を寄贈した張公さんに感謝状が贈られた

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 2016(平成28)年に死去した画家・張忠儀さんの作品5点が、東大阪市に寄贈された。

張忠儀さんの作品

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 張さんは1947(昭和22)年、京都市生まれ。奈良芸術短期大学で油絵を学び、1973(昭和48)年に関西独立展新人賞、翌1974(昭和49)年に独立展奨励賞、1975(昭和50)年に独立展で独立賞と児島善三郎賞を受賞。30歳で独立美術協会の会員になり、1977(昭和52)年と1978(昭和53)年は安井賞展に入選。若手洋画家として注目された。東大阪市内に在住し、2012(平成24)年に独立美術協会功労賞を受賞するなど、生涯を通じて精力的に制作・発表を行った。

 3月25日には、東大阪市民美術センター(東大阪市吉田6)で、張さんの作品を寄贈した次男の公さんに感謝状が贈呈された。公さんによると、最後の年は出品できなかったが、張さんは独立展の出品に合わせて絵画制作をする生活を送っていたという。

 寄贈した作品は、軍艦島を描いた「水島」や、張さんの主要テーマの一つの「コスモスの下」など5点で、人間存在の奥に潜む暗く重い情念が描かれている。

 公さんは「父は長年、東大阪市に住んで絵画制作をしてきたので、少しでも恩返しをしたいという思いで作品を寄贈させていただいた。年代や作品の大きさ、色彩も違うさまざまな作品を選んだので見てもらいたい」と話す。

 東大阪市民美術センターは現在、新型コロナウイルス感染拡大防止のため4月5日まで臨時休館中で、寄贈された作品は4月7日から5月10日まで1階で展示する予定。

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