枚岡神社(東大阪市出雲井町、TEL 072-981-4177)で10月14日、秋郷祭が始まった。
神武天皇即位3年前の創祀と伝えられる同神社。650年に現在の場所に奉遷(ほうせん)された。768年に天児屋根命(あめのこやねのみこと)と比売御神(ひめみかみ)の二神が春日大社に分祀(ぶんし)されたことから「元春日」と呼ばれている。
秋の収穫を感謝し執り行われる同祭りは、「約350軒の露店が軒を連ね、2日間で15万人が訪れる大阪屈指の秋祭り」(同神社担当者)というように、昼間から多くの人出でにぎわう。宵宮の14日、15時30分の布団太鼓台宮入りに向け、先頭の出雲井・鳥居太鼓台が枚岡駅周辺に姿を見せると、多くの観客らが出迎えその雄姿をカメラに収めていた。
太鼓台が宮入りすると境内は、太鼓の音と担ぎ手の「チョーサ」の掛け声、観客の熱気に包まれ、にぎわいを見せた。宮入りする太鼓台は大・中・小合わせて23台にのぼる。19時からは「中担」と称して集まった太鼓台が境内を練り歩き、さらに盛り上がりを見せる。閉門は0時。
15日は10時から秋郷祭神事を執り行い、13時から神輿渡御(みこしとぎょ)の行列が氏子地域を練り歩く。15時30分からは14日と同じく、布団太鼓台が宮入りする予定。