枚岡神社(東大阪市出雲井町、TEL 072-981-4177)で12月23日、一年間の嫌なことを笑い飛ばし、笑いで新年の開運を願う「注連縄掛(しめかけ)神事」(通称=お笑い神事)が執り行われた。
天照大神(あまてらすおおみかみ)が天の岩戸に隠れた際、同神社の主祭神として祭る天児屋根命(あめのこやねのみこと)の祝詞と神々の笑い声が気になり天照大神が出てきたところを、もう戻らないようにとしめ縄を張り渡したという、しめ縄の起源とされている岩戸隠れの神話にちなんだ神事。新しいしめ縄に掛け替える際に行う神事で、以前は宮司と氏子総代だけで行っていたが、2009(平成21)年から一般参加型で執り行っている。
当日は神事が始まる前から辺り一帯に笑い声が響き、斎行前に広場は参拝客で埋め尽くされた。新しいしめ縄に掛け替えた後、10時から神事が始まり、おはらい、中東弘宮司の祝詞奏上の後、宮司の「アッハッハー」の声に続き、参拝客も3回高笑いした。
中東宮司が岩戸隠れの神話や笑いについて話した後は、宮司の呼び掛けに続き、参拝客も大笑い。手を上げたり飛び跳ねたりしながら20分間笑い続け、境内は笑顔と大きな笑い声で包まれた。
神事の後には、表情や笑い方を競う「お笑い競べ」が行われ、子どもや遠方から参加した人たちがそれぞれ30秒笑いを披露し、参拝客を楽しませていた。