近鉄奈良線瓢箪山駅南側にあるイナリ前商店街(東大阪市神田町ほか、通称=ジンジャモール瓢箪山)のマスコットキャラクター「ひょこタン」の新作グッズが4月2日、発売された。
「ひょこタン」は、1990(平成2)年、現在のアーケードを取り付けた際にデザイナーが描いた名もなきキツネのイラストが由来。同商店街では「新しい商店街のマスコットキャラクターにしよう」と、商店街の愛称とともにキャラクターの名前を募集し、愛称を「ジンジャモール瓢箪山」、マスコットキャラクターを「ひょこタン」に決めた。
同キャラクターは、商店街近くにある「辻占(つじうら)」の総本山・瓢箪山稲荷神社(瓢箪山町)の使いのキツネで、好物はたこ焼き、イカ焼き、お好み焼き。キャッチフレーズは「木の葉をお金にできないけど、みんなを笑顔にできますよ」。2017(平成29)年12月には初めてのオフィシャルグッズとして、ぬいぐるみを発売した。
4月2日には、「ひょこタンボールペン」(350円)の販売を開始。同商品の発売とともに新たにディスプレースタンドを製作し、瓢箪山稲荷神社(瓢箪山町)、ウエダ文具店(同)、石橋生花店(神田町)にグッズコーナーを展開。同商店街副理事長の大東聖弘さんは「商店街には高齢者向けの店が多いので、子どもが来る店や神社に声をかけてディスプレースタンドを置いてもらっている」という。以前から販売するぬいぐるみは冊子とセットで販売しており、冊子に掲載する瓢箪山の地名の由来や4コマ漫画もリニューアルした。
ウエダ文具店主の植田貴之さんは「新学期の時期で子どもの来店が多く、店頭に飾っていると子どもたちから『あ、ひょこタンや』って声が聞こえてくる。グッズもぼちぼち売れている」、瓢箪山稲荷神社の山畑阿登視さんは「以前からぬいぐるみとCDの販売をしている。神社でグッズを買いたいという人もいる」と話す。
大東さんは「子どもたちに親しんでもらって、親と一緒に商店街に来てくれたら。子どもたちが大きくなって、ひょこタンおったねって思い出してもらい、次の世代にも引き継いでいけたら」と期待を寄せる。