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東大阪市民美術センターで永井秀幸さん特別展 カメラでのぞくと飛び出す3Dアート

永井秀幸さんと同展のために描き下ろしたトライくんの3Dアート作品

永井秀幸さんと同展のために描き下ろしたトライくんの3Dアート作品

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 東大阪市民美術センター(東大阪市吉田6、TEL 072-964-1313)で7月22日から、特別展「永井秀幸 とびだす!ふしぎな3Dアートの世界」が開催される。

矢印が手を貫通しているように見える作品

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 和歌山県出身で3Dアーティスト・絵本作家の永井秀幸さんは1991(平成3)年生まれ。子どものころから絵を描くのが好きで、もとは普通のイラストを描いて投稿サイトに投稿していたという。2012(平成24)年ごろからは、スケッチブック2枚を立てかけた時の角度と錯覚を利用し、絵が飛び出して見える3Dアート中心に作品を制作。ユーチューブで公開したメイキング動画は500万回以上再生されるなどSNSで話題となり、現在は全国各地で展覧会や企業やメディアとのコラボ作品制作などの活動を続けている。

 第1・第2展示場入り口近くには、スケッチブックに描いた作品を拡大したフォトスポットを設置するほか、矢印などが手を貫通しているように見える「貫通アート」作品12点を展示する。スケッチブックをL字に立てかけた59点のL字作品は、キャプション欄に示す矢印の方向からカメラやスマートフォンで撮影すると絵が立体的に見える。

 用紙の上半分を切り取って立体的に見せる平面作品は20点展示。モチーフは動物や架空の生き物、オリジナルキャラクターなどさまざまで、「私生活でふと妄想した時に出てきたものを描いている」という。同展開催に当たり、今年デビュー30周年を迎えた東大阪市のマスコットキャラクター「トライくん」の描き下ろし作品も展示する。現在、館内に3Dアート作品95点と第3展示室のメイキングの映像作品2点、東大阪市立児童文化スポーツセンター「ドリーム21」(松原南2)に3点を展示する。

 展示作品について、永井さんは「独学でオリジナルの技法で描いたもので、薄い部分はHB、濃い部分は8Bで濃淡をつけて立体感を出している。3Dアートはストリートアートなど大きな作品が多いが、スケッチブックサイズはあまりないのでそこが受けたのでは」と話す。

 同展では全作品撮影可能で「作品を見て終わりではなく、さまざまな角度から写真を撮って楽しんでほしい。どんどん撮ってSNSで発信してもらって興味を持ってもらえたら」と永井さん。会場では、アンケートに回答するか、展示作品のSNS投稿を提示した人を対象に、永井さんの「トライくん」描き下ろしイラストをデザインした名刺サイズカードを進呈する。

 7月23日、8月21日(13時30分~14時30分)は、永井さんによるライブドローイングを行う。

 開催時間は10時~17時(8月26日は20時まで)。月曜休館。入場料500円(高校生以下、障害者手帳所持者、東大阪市内在住の65歳以上=無料)。9月4日まで。

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