司馬遼太郎記念財団(東大阪市下小阪3、TEL 06-6726-3860)が10月1日、来年の司馬遼太郎さん生誕100年に向け「好きな司馬作品」を聞くアンケートを始めた。
これまで同様のアンケートは「司馬遼太郎記念館友の会」の会員を対象にアナログで行っていたが、「100年の節目に、若い人から高齢の方まで幅広い層を対象に行いたい」と、初めてネットで行う。司馬遼太郎記念館のウェブサイト上にアンケートページを開設し、好きな司馬作品1作品、その作品が好きな理由、いつごろ読んだか、読み返すことがあるか、次世代に薦めたい作品などを聞く。回答は1回のみ。
上村洋行館長は「司馬の執筆期間は40年ちょっと。執筆を始めて20年ぐらいまでは男性ファンが多い印象だったが、司馬が亡くなって送る会を開いた時、女性の参加者も多かった。思い込みがあったのか変遷したのか分からないが、生誕100年の今の傾向がつかめたらとアンケートを企画した」と話す。
司馬作品はこれまで42作品が翻訳され、海外でも読まれており、17作品は電子書籍で出版されている。週刊文春では現在、「竜馬がゆく」の漫画が連載されるなど、さまざまな形で作品を送り出している。
上村館長は「生誕100年の節目だから今を知り、次の世代にどんな作品を送ればいいか考えたい」と話す。
アンケート実施は11月15日まで。司馬遼太郎記念館内でも行う。結果は来年1月中旬に発表する予定。