「第2回大切な誰かのために考えた発明品コンテスト」受賞作品の商品化に向けたプロジェクトのメンバーが1月6日、試作品の一部を考案者の女児宅に持ち込み意見を求めた。
東大阪市内で開発した製品の魅力を都市ブランドとして発信する「東大阪ブランド推進機構」が市内在住・在学の小・中学生を対象にアイデアを募った同コンテスト。第2回コンテストでは、英田北小学校5年の馬渡日菜子さんが考案した自転車用の方向指示器「行きますよランプ」が最優秀の「東大阪ブランド賞」を受賞し、商品化に向けたプロジェクトを発足して試作会議を重ねてきた。
当日は、オーシン(東大阪市川田2)の藤田剛社長とカワキタ(荒川2)の河北一朗社長が試作品を持って馬渡さん宅を訪問。これまでの経緯や企画会議で出た意見などを説明し、馬渡さんが実際に乗っている自転車に取り付け意見を求めた。
「習い事に行く時には明るいが、帰りは遅くて暗い。車が多く横断歩道のないところを横切ることもある」と馬渡さん。考案した理由は、「自転車で後ろを走る妹に自分が後ろを振り返らなくてもどちらに曲がるかを知らせられたら」というものだったが、「ランプが明るく光るのも車に乗っている人にも分かりやすいし事故が減ると思う」と試作品の感想を話し、「応募したときは分かりにくい絵やったけどちゃんと考えてくれてうれしかった。早く付けて自転車に乗って友達に自慢したい」と笑顔を見せた。
河北社長は「大人だけで会議をしていたので不安だったが方向性が違っていなくてホッとした。課題が明確になったので今後は進めやすい。馬渡さんのアイデアなので馬渡さんの意見を尊重していきたい」と話す。
同プロジェクトでは今後、春休み中に試作品を完成させ馬渡さんに進呈し、その後商品化に向け進めていく予定。