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東大阪で「行きますよランプ」開発会議 小学生考案の発明品、商品化へ

東大阪ブランド推進機構「行きますよランプ」開発会議

東大阪ブランド推進機構「行きますよランプ」開発会議

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 クリエイション・コア東大阪(東大阪市荒本北1)で9月26日、「第2回 大切な誰かのために考えた発明品アイデアコンテスト」受賞作品の商品化に向けた第2回開発会議が開かれた。

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 東大阪市内で開発した製品の魅力を都市ブランドとして発信する「東大阪ブランド推進機構」が市内在住・在学の小・中学生を対象にアイデアを募った同コンテスト。

 昨年の第1回では、市内製造業20社以上が技術を持ち寄り受賞作品の試作品を作って受賞者に進呈したが、メディアで紹介されたところ、「この商品がほしい」「いつ商品化されるのか」などの問い合わせが多く寄せられたことから、第2回は商品化を前提に審査。英田北小学校5年の馬渡日菜子さんが考案した自転車用の方向指示器「行きますよランプ」が最優秀の「東大阪ブランド賞」を受賞した。

 8月18日に開かれた第1回の会議には、9社の製造業関連会社とコンサルタント、城東工科高校の学生、馬渡さんと家族が参加。馬渡さんの思いを聞いた上で意見を出し合い、ターゲットは発案者の馬渡さんの年齢を考慮して小学5年生を中心とした小学校高学年~中学生に決定。自転車事故関連データなどを参考に使用シーンを想定することや、商品化にあたり各担当企業などを決定した。

 2回目の会議では、同機構理事長を務めるアドバンスの安川昭雄社長が「この取り組みは、小学校関係の人や『東大阪の技術が素晴らしい』と他地域の人たちにも注目されている。良いものを完成しなあかんとプレッシャーにつながるが、意見を出し合っていきたい」とあいさつ。布施警察署管内で発生した自転車事故状況のヒアリング内容などを共有し、ディスカッションが始まった。

 1回目の会議の内容をもとに描いたラフスケッチと、わかりやすいよう既存の商品やパーツなどを使いながら進行。最初は自転車対車の重大事故防止につながる商品を開発しようと進んでいたが、ディスカッションを重ねるにつれ、マナー向上につながるものや加害者にならないための工夫などの意見も出され、仕様などを絞り込まず、それぞれに必要な技術とその技術を持つ企業の役割分担を決定し、いくつかの試作品を作ることを決め2回目の会議は終了した。

 プロジェクトリーダーを務めるカワキタの河北一朗社長は「まとめるのが難しい中、試作を作る上での光が見えた。次回は馬渡さんや馬渡さんの友だち、お母さんに試作の現場に来てもらい、意見をもらいたい」と話す。

 同プロジェクトでは12月までに試作品を完成させ、クラウドファンディングを活用して来春の商品化を目指す。

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