近鉄奈良線・瓢箪山駅近くのうどん店「さぬき志度」(東大阪市喜里川町、TEL 072-981-4583)が6月29日、「ひがしおおさかラグビーめし」に選ばれた「すきやき風花園うどん」の提供を始めた。
東大阪ツーリズム振興機構では、試合終了後にラグビー選手や関係者らが一堂に集まり、飲食をしながら互いの健闘をたたえ合う「アフターマッチファンクション」の文化定着を図るとともに、国内外から訪れる選手や観戦客を東大阪独自のメニューでもてなそうと、「ひがしおおさかラグビーめし」レシピコンテストを開催。今年2月に最終審査を行い、最優秀メニューに「花園丼」、優秀メニューに「すきやき風花園うどん」「東大阪ラグカリー」が決まった。
同機構ではレシピを公開し、「ひがしおおさかラグビーめし」をメニューとして提供する市内飲食店を募集。店主の田村元一さんが「2年後に開催されるラグビーW杯に合わせて、このような取り組みがあると知り盛り上げていきたい」と参加を決めた。
1985(昭和60)年創業の同店は、化学調味料を使わないだしと、「くにゃもち系」という自家製麺にこだわり、うどんや定食、季節に合わせたうどんを提供。
同メニュー提供にあたり田村さんは「地元産食材を使いレシピに忠実に再現した」といい、卵のみ、月見風にするか卵とじにするか試作を重ねた。だしのバランスにこだわり、「すき焼きのうま味とうどんの良さを融合させ、卵を落としてごちそう感を出すように、月見うどん風に仕上げた」。価格は910円。1日5食限定。
同メニュー提供開始の情報を知り、初日に駆け付けた野田義和東大阪市長は「肉と卵が入ってボリュームも栄養もあるが味がスマート。だしがおいしい」と、何度も「ほんまにおいしい」と言いながら完食した。
「スポーツをする人を対象に作ったメニューと聞いたのでスポーツをする人や、最近ではフランス人や中国人など海外のお客さまもお越しになるので、英語のメニューを用意して気軽に注文してもらいたい」と田村さん。「この取り組みをきっかけに周辺を食べ歩きしてもらえたら」と期待を寄せる。
営業時間は11時30分~14時30分、17時30分~20時30分(日曜・祝日は19時30分まで)。月曜定休。