東大阪市役所本庁舎1階多目的ホールで10月2日、市制施行50周年記念資料展示会「祝東大阪市誕生」が始まった。
1957(昭和32)年、台風の被害を受け、布施・河内・枚岡・八尾・大東の5市で治水対策協議会が発足したのを機に、1961(昭和36)年、八尾を除く4市で開発促進四市議会協議会を結成。翌1962(昭和37)年には、4市により広域的に行政を執り行う体制が作られた。
同年3月には布施・河内・枚岡の3市により東大阪都市合併問題連絡協議会が組織され、合併へと方針を変更。当初は1963(昭和38)年2月1日を3市合併の目標としたが、合併の機運は高まらず、市長・議員の任期満了の時期が近いことなどを理由に同協議会は解散した。
合併は不調に終わったが、共用の電子計算機導入やごみ処理施設の設置など、広域行政の取り組みは行われ、1965(昭和40)年には大阪府知事から直接合併を進めるよう求められる。1966(昭和41)年2月22日、布施市・河内市・枚岡市の3市は一斉に臨時市議会を開催し、3市合併促進を決議、3月1日には東大阪三市合併協議会を発足。8月5日には合併に関する協定書の調印が行われ、同20日に合併申請書を大阪府知事に提出、10月13日、府議会において3市を廃し東大阪市を設置することが可決され、1967(昭和42)年2月1日に東大阪市が誕生した。
同展示では、東大阪都市合併問題連絡協議会が作成した、合併による利点や問題点を列挙した東大阪都市合併に関する資料や、東大阪三市合併協議会が制作した広報誌「合併協議だより」、合併協定関係の資料などを展示。市章を選定するにあたり公募した際の佳作作品や、大阪フィルハーモニー交響楽団の指揮者だった外山雄三さんが作曲した市歌の譜面、3市の閉庁式や東大阪市開庁式のプログラムや写真などを展示し、市誕生までの軌跡をたどる。
会場には、市が誕生した50年前に流行したレコードや映画、雑誌、車のパンフレットなどを展示するほか、同じ50年前に誕生した「リカちゃん」「チョコボール」「トヨタ2000GT」「ルパン三世」などの商品やパンフレット、グッズなども集めた。
市教育委員会社会教育部文化財課の奈良拓弥さんは「当時子どもだった60代ぐらいの方に懐かしんでもらいたい」と話す。
開催時間は9時30分~17時。入場無料。10月5日まで。