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東大阪市役所ロビーにモンゴルの「ゲル」出現 多文化理解講座で

市役所1階ロビーにゲルを設置

市役所1階ロビーにゲルを設置

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 東大阪市の2018年度多文化理解講座が9月10日に始まり、市役所1階ロビーにモンゴルの遊牧民が使用する移動式住居「ゲル」が登場した。

ゲルの内部

 市では毎年さまざまな国や地域をテーマにそれぞれの文化を伝えるイベントを開いており、今年は在大阪モンゴル国領事館とタイアップし、「モンゴルの大草原を感じて」を開催。民族衣装や楽器、写真パネルなど約70点の展示物でモンゴルの生活や文化を紹介する。

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 展示するゲルは直径5メートル、高さ2.6メートル、重さ200キロで4~5人が住む一般的なサイズのもの。木をドーム状に組みフェルトをかぶせたテントのような物で、7日に12人の職員が指導を受けながら約1時間で建てた。人権文化部文化国際課の担当者によると、実際には中央にストーブがあり、ストーブの右側が女性、左側が男性、中央奥が客人と座る位置が決まっており、現代のゲルではソーラーパネルを電源とし、パラボナアンテナで衛星放送を見ることができるという。

 ゲルの内部には、司馬遼太郎さんがモンゴルを訪れた際の写真パネルや司馬さんのモンゴル関連作品、モンゴルの写真集や歴史書などを展示。モンゴルの旧字体をモチーフにした書家の作品や絵画、モンゴル料理の写真パネルなどを展示する。

 ゲルの周囲には、民族衣装やモンゴル相撲の衣装、馬頭琴、「シャガイ」と呼ばれる占いの遊び道具、チェスなどを展示。砂漠や湖などの風景や、空港、鉄道駅などの施設、伝統的な行事などを写真パネルで紹介する。

 9月12日の12時5分からは1階多目的ホールで、馬頭琴やリンべ、ホーミーなどモンゴルの楽器を使ったコンサートを開催。13時からはモンゴル国文化大使の佐藤紀子さんを講師に招き、モンゴルと日本の文化の違いやモンゴルの魅力などを語る講演会を開く。会場では、永和図書館がモンゴル関連の書籍の出張貸し出しも行う。

 同イベントに関連し、大阪府立中央図書館(東大阪市荒本北1)1階こども資料室では、モンゴルに関連する絵本を集積したコーナーを設け、東大阪市民美術センター(吉田6)の常設展示スペースでは、「街道をゆく」の挿絵を描いた須田剋太さんの「モンゴル紀行」の挿絵原画展を開催する。

 担当者は「馬頭琴や衣装など現物を展示しているのが見どころ。子ども用の衣装や絵本もあるしコンサートもあるので、老若男女問わず楽しんでいただきたい」と話す。

 開催時間は9時~17時(最終日は15時まで)。入場無料。9月14日まで。