東大阪市役所で小学生考案「カニむきロボット」「ありがとうボタン」展示

1階ロビーに展示する「カニニカ」「ありがとうボタン」

1階ロビーに展示する「カニニカ」「ありがとうボタン」

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 東大阪市役所本庁舎1階ロビーで4月11日、小学生が考案したカニむきロボット「カニニカ」と「ありがとうボタン」の展示が始まった。

手の不自由な人のために考えたカニむきロボット「カニニカ」

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 東大阪市内73社のものづくり企業から成る「東大阪ブランド機構」が昨年3月、「だれかのためにつくるモノづくりの素晴らしさ」をテーマに、市内在住・在学の小学生を対象に「たいせつな誰かのために考えた発明品のアイデア」を募集。約1カ月の募集期間に235点の作品が集まり、5月7日の選考会で、発明品の試作完成品を贈呈する「東大阪ブランド賞」(高学年部門、低学年部門各1点)、夢のある作品「東大阪ブランドドリーム賞」(同)などが選ばれた。

 東大阪ブランド賞は、東大阪市立成和小学校2年(現・3年)の加藤未来人君が考案したカニむきロボット「カニニカ」と、英田北小学校4年(同5年)の馬渡日菜子さんが考案した「ありがとうボタン」が受賞。

 「カニニカ」は、加藤君が「リウマチで手が不自由なおばあちゃんに、好きなカニをいっぱい食べてもらいたい」と応募した作品。名前には「大好きなカニを家族みんなで食べて『ニカッ』と笑えるように」との思いを込めた。

 「カニニカ」製作では、厨房(ちゅうぼう)機器製品などを手掛けるオーシン(川田2)がプロジェクトリーダーとなり、3社で木製の試作品を製作。加藤君も製作現場の工場を見学したり作業を手伝ったりし参加した。12月の試作品完成後は得意分野の異なる企業が次々に手を挙げ、最終的には21社が協力し今年2月に最終品が完成。3月に加藤君とおばあちゃんに製品を手渡した。

 「ありがとうボタン」を考案した馬渡さんは、母親と乗車中に道を譲ってもらった際、クラクションを鳴らすのでは音が大きすぎたり小さすぎたりして「ありがとう」を伝えるのが難しいと感じ、優しい音とピンク色のかわいいランプで感謝の気持ちを伝えることができればと発案。馬渡さんは会議から参加し、ランプはスマイルマークのランプにした。昨年12月には完成品が披露された。

 会場では2作品の最終品や2人が書いた応募用紙、製品設計図などを展示。モニターでは、プロジェクトを追った映像を流す。同プロジェクトは本年度も継続し、5月初旬ごろからアイデアを募集する予定。

 展示時間は9時~17時30分。5月31日まで(土曜・日曜・祝日除く)。

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