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東大阪発「360度毛歯ブラシ」に新商品 球状加工で口腔内刺激を抑制

先端を球状加工した360度毛歯ブラシ「POPOTAN 優(ぽぽたん ゆう)」

先端を球状加工した360度毛歯ブラシ「POPOTAN 優(ぽぽたん ゆう)」

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 STBヒグチ(東大阪市若江東町4、TEL 0120-931-144)が4月、先端を球状加工した360度毛歯ブラシ「POPOTAN 優(ぽぽたん ゆう)」の全国販売を始めた。

「POPOTAN 優」のブラシ部分

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 1952(昭和27)年に創業し、省力化自動機の設計、製造、精密機械部品の加工、組み立てを手掛ける同社。新規事業のアイデアを社内で募ったところ、「歯茎が痛いので気持ちよく歯みがきがしたい。楽にみがけるものはできないか」との提案があり、同社で製造する機械部品に円筒型のブラシがあるため、「これを小さくすれば面白いのでは」と、360度毛がある歯ブラシの開発が始まった。

 一般的な歯ブラシは毛の束を植毛するが、同社の360度毛歯ブラシは溶着の技術を使ったディスク状のシートを積層。製法で特許を取得し、2004年に第1号商品「デントレディアス」を発売した。

 同社によると、一般的な歯ブラシは1本当たりの毛の数が約700本~1000本というが、同商品は極細毛を使っているため毛の数は約1万5000本という。ディスクは糸の束の中心を溶着で固め、ブラシ部分が回転しないよう固定しているのが特徴。

 当初は手作業が多く単価が高かったためあまり売れなかったが、これまで培ってきた金属部品加工や自動機の設計・開発のノウハウを生かし、自社の自動製造ラインで量産化に成功。商品名を「たんぽぽの種」に変え、400円程度で販売できるようになり、2008年にコンビニチェーンで取り扱いを始めたころから360度の歯ブラシが広まってきたという。その後、海外販売も始まり、商品名を「360 do BRUSH」に変えた。

 大人用のみだった商品ラインアップは、キッズ用、ベビー用も増やした。コモディティ事業部の徳永厚志さんは「一般的な歯ブラシはみがく歯により手の向きを変える必要があるが、360度毛があるため子どもでもみがきやすく、仕上げみがきにも使えると子ども用が売れている」と話す。「全ラインアップ合計で国内向けに年間約100万本、海外向けに年間約200万本を出荷している」とも。

 同社初のブラシ毛先端球状加工を施した新商品「POPOTAN 優」は、毛の先端を丸くしたことで歯茎や口腔内への刺激を抑え、舌クリーナーとしても使うことができるという。昨年12月から一部店舗で販売を始め、今年4月から全国販売に踏み切った。

 価格は284円(税別)。東急ハンズ、ロフト全店、一部ドラッグストア、ホームセンターで販売する。

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