日本ペイント・オートモーティブコーティングス株式会社(本社:大阪府枚方市、代表取締役社長:西村 智志、以下NPAC)は、2026年10月13日(火)から14日(水)まで、米国ミシガン州ロチェスター市で開催された「CARES Americas 2026」において、Audience Choice Award(オーディエンス・チョイス賞)を受賞しましたので、お知らせいたします。
CARES Americasは、自動車メーカーやサプライヤーをはじめ、自動車製造やサプライチェーンにおけるサステナビリティの推進を担う業界リーダーが集う国際フォーラムです。持続可能な製造に関する戦略や技術、実践的な取り組みについて議論し、業界内の連携を促進する場として開催されています。
世界を代表する自動車メーカーやサプライヤーなどが集う中、NPACは自動車外装樹脂部品の開発・製造を手掛ける内浜化成株式会社(本社:愛知県豊田市)と共同で、「次世代の持続可能な自動車製造に向けた、革新的なインモールドコーティング技術」と題したプレゼンテーションを行いました。
今回発表したインモールドコーティング技術は、金型内で樹脂を成形した後に塗料を注入し、成形品の表面に塗膜を形成する技術です。従来の塗装工程で必要とされていた塗装ブースや塗装後の乾燥炉が不要となるため、工程の短縮に加え、CO2排出量の約75%削減(内浜化成、NPAC試算)やVOC排出量ゼロ化に貢献します。
また、NPACが開発した無溶剤型塗料を用いて、金型の表面形状を塗膜に転写することで、平滑な仕上がりや、幾何学模様・エンボス風の意匠を実現します。ナノレベルの凹凸を転写した構造発色による虹色意匠など、スプレー塗装では実現が難しい表現も可能です。
今回の発表では、従来からの特長に加え、新たに確認した傷回復性を紹介しました。ドライヤーの熱や真夏の曝露環境下で細かな擦り傷が回復することを確認しており、その効果は鏡面仕上げから、ナノレベルの凹凸構造を活かした構造発色に至るまで、幅広い意匠で確認されています。
本技術は、製造工程の効率化と環境負荷の低減、さらに高い意匠性の実現を通じて、持続可能な自動車製造への貢献が期待されます。

回復性の評価結果(傷付与前、傷付与直後、傷回復後)
今回受賞したAudience Choice Award(オーディエンス・チョイス賞)は、会議参加者の投票によって選出される賞で、2023年に新設されました。審査員が選考する賞とは異なり、参加者の関心や共感を集めた技術・イノベーションを表彰するもので、当社の技術が、会議参加者からも高い関心と支持を得たことを示すものです。
発表者のひとりであるNPAC Parts技術本部 Parts塗料イノベーション部 IMC開発・推進課 川合貴史は、次のように述べています。
「型内塗装は、塗装工程を簡略化することで、CO2排出量やVOC排出量の低減に貢献する技術です。私たちは環境性能の向上に加え、従来の塗装では実現が難しい意匠表現の可能性にも挑戦してきました。
今回発表した技術では、新たに傷回復性を確認し、その特長を紹介しました。環境性能、意匠性、耐久性を兼ね備えた技術として評価いただけたことを、大変嬉しく思います。」
NPACは、自動車用塗料事業のリーディングカンパニーを目指し、今後も革新的なコーティング技術の開発・提供を通じて、持続可能な自動車製造と社会の実現に貢献してまいります。

日本ペイント・オートモーティブコーティングス株式会社
大阪府枚方市招提大谷2-14-1
Tel:072-857-5530
E-mail:info.npau@nipponpaint.jp
戦略企画部 中根、田中