祭りを彩る布団太鼓やだんじりのミニチュア模型を展示する「祭礼展」が10月5日、東大阪市役所本庁舎1階(東大阪市荒本北1)で始まった。
石切劔箭(いしきりつるぎや)神社(東石切町1)の「秋季大祭」、枚岡神社(出雲井町)の「秋郷祭」が行われる10月に合わせて企画した同展。だんじり・布団太鼓模型コレクターで製作者でもある大宮顕秀さんが所有する両神社氏子地区のミニチュア布団太鼓などを展示する企画展で、昨年までの10年間は「旧河澄家」(日下町7)で、2020年は中之島図書館(大阪市)でそれぞれ開催した。東大阪市役所での展示は今回が初めて。
以前は、青年団や消防団、祭りなどの活動に参加していたという大宮さんは「仕事の関係で10年ほど活動から離れている間に青年団の人数は激減し、この祭りの文化を残さなければいけないと思った。15年ほど前から布団太鼓とだんじりのミニチュアを集め始め、その3年後くらいから自分でも作り始めた」と振り返る。
会場には、布団太鼓とだんじりの模型22台、布団締めの刺しゅう、土呂幕に施された図案のレーザー彫刻、ちょうちんなどのパーツや旗のミニチュアを展示。各地区の布団太鼓を撮影し、細かな部分まで再現している。「日下(くさか)の布団締めは36種類の糸で刺しゅうしていて、ミニチュアも36種類の糸で再現している。刺しゅうをしてくれる店、レーザー彫刻の絵を描く人など、いろんな人の手が加わって再現できている」と大宮さん。
模型やパーツと共に、会場には多くの解説パネルが並ぶ。「子どものころに祭りに行って明治生まれの人から祭りのことをたくさん教えてもらい、その記憶を基に旧河澄家の学芸員が調査し、解説パネルを作ってくれた。石切劔箭神社の氏子地区は今は4地区だが昔は5地区だったことや、今は布団太鼓が主流の枚岡神社の祭りも昔はだんじりが主流だったことなど、祭りが好きな人や今担いでいる人も知らないことが多いと思う。本物は2日間しか見られないが、ここでは約1カ月見られるので、祭りに参加している人もミニチュアとパネルを見に来てほしい」と話す。
祭り関連以外では、大宮さんが同級生から譲り受けた節句のぼりや、弓矢、木彫りのかぶとなども展示。大宮さんは「今は作られていないもので見る機会もあまりないと思うので、合わせて見てほしい」と話す。
開催時間は9時〜17時30分。土曜・日曜、祝日閉庁(第4土曜のみ9時〜12時開庁)。10月30日まで。