株式会社椿本チエイン(本社:大阪市北区、以下「当社」)は、新規ビジネス「ヒューマンアシスト」の取り組みの一環として、独立行政法人国立病院機構大阪刀根山医療センター*?(大阪府豊中市、以下「大阪刀根山医療センター」)とリハビリ支援機器の1つ、免荷式歩行器「FLOVE(フローブ・仮称)」(以下「FLOVE」)のプロトタイプを共同開発しました。(特許出願中)
FLOVEは、歩行練習時の安全性と使いやすさを追求するとともに、医療スタッフの身体的・時間的負担の軽減支援をねらいに開発。今後、医療現場での検証と改良を重ね、2028年度の販売開始を目指します。


1.開発の背景
当社は、大阪商工会議所が運営する次世代医療システム産業化フォーラム*?(MDF)参画を契機に、医療現場のニーズを起点とした機器開発を進めています。その1つ「免荷式歩行器」は、独立行政法人国立病院機構大阪医療センター(大阪市中央区)の医療機器開発支援拠点「Bi-AMPS(R)」*?に参画する大阪刀根山医療センターと2025年に共同研究契約を締結し、開発に着手したものです。
パーキンソン病、脳卒中、廃用症候群などにより、自力で体重を支えながら歩くことが難しい患者の歩行練習では、安全への配慮と適切な介助が不可欠です。リハビリに使用される平行棒や天井走行式リフトは日常生活に近い歩行動作を再現しにくいこと、また従来の免荷式歩行器はハーネスの装着・操作が煩雑などの課題がありました。
FLOVEの開発では、大阪刀根山医療センターのリハビリテーション科との共創により、当社がこれまで培ってきたエンジニアリング力・課題解決力を生かし、医療現場の知見をハード面、ソフト面に反映。患者の安全を確保しながら質の高い歩行練習を実現するとともに、リハビリ現場の省人化・負担軽減を支援します。
2.FLOVEの特長
1. より自然な歩行練習を支援
・大径車輪の採用により、軽い力で歩行器を移動でき、カーブもスムーズに曲がれます。
・患者の歩行動作を妨げることなく歩行練習に集中できるよう、足元のスペースを広く確保しました。
2. 安全かつ安定して患者を支えるハーネスを独自開発。ハーネス装着支援の省人化を実現
・体幹と臀部(でんぶ)を安全かつ安定して支えるハーネスの開発により、重度介助を要する患者にも対応できます。
・独自開発したハーネスの安定性・支持力により、装着作業に必要な医療スタッフは従来の2名から1名に省人化。1名でも性別・体格に関係なく行えるため、スタッフの負担軽減にも貢献します。


3.今後の予定
FLOVEの商品化に向けて、同医療センターや他の国立病院機構施設において本商品の検証・改良を進める計画です。さらに、歩行分析のデジタル化などの機能開発にも取り組みます。

「第80回国立病院総合医学会」出展のお知らせ
https://www.congre.co.jp/80nms/outline.html
「人にやさしい社会の実現」を目指すヒューマンアシストビジネスでは、医療・介護・福祉分野における課題解決に貢献する機器として、「第80回国立病院総合医学会」に国立病院機構大阪医療センターと下記商品(開発中)を共同出展いたします。
開催期間 : 2026年 11月6日 〜 2026年 11月7日
開催場所 : パシフィコ横浜 会議センター・展示ホールAB 小間番号17
出展内容 : 免荷式歩行器「FLOVE」、ベッド搬送アシスト装置「Kururi」、すくみ足解消デバイス「NUSHU」
*1独立行政法人国立病院機構大阪刀根山医療センター https://toneyama.hosp.go.jp/
大阪府豊中市にある高度専門医療機関。呼吸器疾患、神経・筋疾患(パーキンソン病、筋ジストロフィーを含む)、および骨・運動器(整形外科)疾患の専門病院として、高度の診断と治療を行っています。病床数:400床((筋ジストロフィー106床含む)
*2 次世代医療システム産業化フォーラム https://www.osaka.cci.or.jp/mdf/
大阪商工会議所が2003年から主催している医工連携による医療機器開発支援プラットフォーム事業。全国の企業を対象に、医療現場等とのマッチング、個別相談、製品評価、販路開拓など、開発段階に応じたサポートを実施し、医療現場等における課題を解決する製品・サービスの開発や、事業化を推進しています。
*3 Bi-AMPS(R)(バイ-アンプス) https://osaka.hosp.go.jp/department/bi-amps/
国立病院機構大阪医療センターに設置された、高度先進的医療製品・システム(Advanced Medical Products and Systems)開発を支援するための研究開発拠点。医師に加えて各種コメディカル部門を含む、医療を担う多種多様な全医療職(All Medical Professionals)が参加し、新たな医療機器、医療システム開発を支援し、それら研究開発を増幅させる者(AMPlifiers)になることを目指して活動を行っています。 ※Bi-AMPS(R)は、国立病院機構の登録商標です。(商標登録 第6460310)
■商品に関するお問い合わせ 株式会社椿本チエイン ヒューマンアシストBIZ部
TEL 0774-64-5028 お問い合わせフォームはこちら