布施戎神社（東大阪市足代1）が現在、2023年の十日戎で縁起物を授ける布施戎福娘を募集している。

　今回で42回を数える布施商店街連絡会主催の布施戎福娘コンテスト。しばらくは少子化による応募者の減少に悩んでいたというが、早朝の奉仕であることから寮を用意していることを公表したことにより遠方からの応募が増加し、委嘱期間中のスケジュールを事前に発表したことで社会人の応募が増えたという。全員そろいの髪飾りを用意したり、福娘の募集人数を増やしたりするなどさまざまな取り組みを行った結果、昨年はコロナ禍にもかかわらず483人の応募があった。

　応募資格は、コンテスト当日の11月26日時点で18歳から25歳の結婚歴のない女性（高校生除く）。11月26日のコンテスト、翌27日の商店街パレード、28日の東大阪市役所への表敬訪問、12月18日の研修、来年1月9日～11日の十日戎に福娘として参加できることが条件となる。

　書類審査による1次審査を経て、11月20日の2次面接を通過した20人全員が2023年度の福娘となる。11月26日には20人の福娘を対象に「福娘コンテスト」を開催し、ミス福娘1人、準ミス福娘2人、入賞6人を決定する。ミス福娘には50万円、準ミス福娘には10万円、入賞者には3万円の賞金を用意し、十日戎で奉仕する20人の福娘には日当を支給する。

　第41代ミス福娘の浅野梨華さんは「福娘になると普段関われないような人たちと交流できたり、貴重な経験がたくさんできたりする。自信をなくす時もあるかもしれないが、笑顔を忘れず自分を信じて楽しんでほしい」とエールを送る。

　担当者は「親元を離れて参加する娘さんも安心して参加できるよう配慮をしている。布施のえべっさんがきっかけで、東大阪・布施を第二の故郷のように感じてもらえたらうれしい」と話す。

　応募締め切りは10月31日23時。