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昭和レトロ雑貨店「奇貨屋白昼夢」が布施に移転 「懐かしく妖しい」空間に

「奇貨屋白昼夢」の稲葉崇さん、由夏さん夫婦と看板犬のチン

「奇貨屋白昼夢」の稲葉崇さん、由夏さん夫婦と看板犬のチン

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 レトロ雑貨店「奇貨屋白昼夢」(東大阪市足代北2、TEL 06-7175-4633)が11月3日、布施の商店街「ブランドーリふせ4番街」近くに移転オープンした。

兵馬俑(へいばよう)のレプリカ

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 「結婚前から古い物を集めるのが互いに好きだった」という稲葉崇さん、由夏さん夫婦が経営する同店。

 由夏さんによると、これまで集めた物を家に飾ったところ、店のような雰囲気になったため、当時住んでいたあびこの住宅の1階を改装し、2012(平成24)年から土曜・日曜だけオープンする趣味の店を始めたという。1年半ごろたった頃からは平日も営業を始め、2019年には、建物老朽化と物量が増えたことから昭和町に移転。今年8月まで営業し、布施に移転した。由夏さんは「布施には来たことがなかったが、近くの商店街の雰囲気も良くて決めた」と話す。

 同店は店内を赤色に塗り、鳥居を設置する。「以前の店は天井がむき出しで、神社のような雰囲気だったので鳥居を置いた。鳥居を置いたら赤色が良く、ペンキを見ても赤が一番パチっときた」と由夏さん。9月に鍵を受け取り、布施の店舗も自分たちで内装を赤く仕上げた。

 店内には、崇さんと由夏さんが選んだ、主に昭和時代の雑貨が並ぶ。商品は、食器や土産物、人形、万博グッズ、企業ノベルティ、アイドルグッズ、衣類やアクセサリー、店の看板、広告、標本、兵馬俑(へいばよう)のレプリカなど、さまざまな物を並べる。

 「商品は、売れる売れないよりも自分たちの好きな物を大事にしている。かわいい物をそろえたらもっと売れると思うが、そこには興味がない」と崇さん。由夏さんは「別々に仕入れに行った場合でも、持って帰ったら『めっちゃええやん』ってお互いになる。好きなものが似ている」と話す。

 友人の勧めで開店2年目からSNSでの情報発信を始めた。現在もSNSをきっかけに、若い人から年配の人まで、遠方からも訪れているという。「外国人からの問い合わせも多く、般若やてんぐのお面などを買っていく」と崇さん。

 由夏さんは「今後、カフェほど大げさではないが、ちょっとお茶が飲めたりできるようにできないかと考えている。これからも常に面白いことができないか考えながらやっていきたい」と意欲を見せる。

 営業時間は13時~19時。休業日はSNSで知らせる。小学生だけの入店不可。

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