東大阪市花園ラグビー場近くの菓子店「菓心庵 絹屋」(東大阪市吉田6、TEL 072-965-0698)が現在、小豆を使った夏の和菓子「笑わず餅」を販売している。
848年6月16日、当時流行していた疫病よけを祈願するため、仁明天皇が神前に16種類の菓子や餅を供えたところ疫病が収まったという言い伝えがあり、江戸時代には「嘉祥(かじょう)の日」として16文で16個の菓子を買い、その菓子を笑わず無言で食べて健康を祈願する風習があったという説話にちなみ、全国和菓子協会が6月16日を「和菓子の日」に制定。大阪府生菓子青年クラブは、暑い夏を乗り切り健やかに過ごせるようにと1997(平成9)年、6月16日前後に食べる菓子として「笑わず餅」を考案した。1999(平成11)年からは毎年6月に難波神社(大阪市中央区)で献菓式を行っている。
「笑わず餅」は、厄よけとして食べられてきた小豆を使う夏の和菓子という決まりしかないため、店ごとに味や形、使う素材が異なる。今年は大阪府内約40店の和菓子店で、それぞれが考案した「笑わず餅」を販売している。
菓心庵 絹屋の「笑わず餅」は、蓮(はす)粉に丹波大納言の小豆と波照間産黒糖を合わせた、わらび餅のような菓子。ハトムギやミカンの皮、チョウジの花など16種類の自然素材を屋久島の焼酎に漬けたものを炊き上がりに加えた。1本1,080円。
店主の西田浩明さんは「和菓子好きの人は季節の菓子を楽しみにしてくれていて、6月は『笑わず餅ちょうだい』と買いに来てくれる。16日は笑わずに食べて暑気払いをしてもらい、ほかの日は夏菓子として楽しんでもらえたら。自然素材を取り入れることで、暑い夏に元気になってほしい」と話す。
営業時間は9時30分~17時。月曜・火曜定休。「笑わず餅」の販売は6月28日まで。