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東大阪で「モノづくり長寿企業」企画展 明治・大正期以前創業の14社紹介

テーマで分け「モノづくり長寿企業」を紹介

テーマで分け「モノづくり長寿企業」を紹介

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 大阪商業大学 商業史博物館(東大阪市御厨栄町4、TEL 06-6785-6139)で5月16日、春季企画展「東大阪モノづくり長寿企業 『緩やかな成長と革新の継続』」が始まった。主催は「工場を記録する会」。

1954(昭和29)年の布施市詳細図

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 昭和初期に工業地域の指定を受けた東大阪市・高井田地区の製造業の歴史を記録し、資料や写真を公開することで、工場の誕生や操業の様子を伝える同会。昨年9月には、写真展「高井田の工場を記録する」を布施で開いた。

 昨年の写真展の準備のめどが立った7月ごろから「長寿企業」を切り口に調査した所、明治・大正年間以前に創業した事業者が東大阪市内に82社あることが分かり、高井田地区の記録だけでなく、全市域に対象を広げ調査することに決めたという。

 昨年8月18日から1カ月間に、大正年間以前に創業した企業にアンケート調査を行い、37社から回答を得て集計・分析した結果、同展のタイトルにもなっている「緩やかな成長と革新の継続」が長寿企業に共通していることが分かった。

 会場では、回答を得た企業から14社にスポットを当て、明治年間の創業企業の過半数は化学・軽工業だった特徴を示す企業を「展示ケース1」に、大阪市内とのつながりが強かったことが分かる藍染めなどを手掛ける企業を「展示ケース2」に、革新の継続が感じられる企業を「展示ケース3~5」に分けて紹介する。

 同会メンバーの岡本好行さんは「事業の多様な展開や時代の流れにどう向き合ってきたかなど、具体的な話を聞くことができた。そのことをこの展示で伝えたい」と話す。

 5月21日は、同会顧問の成瀬俊彦さんの基調講演と、小西製薬(上石切町)営業部長の小西秀次さん、フジ矢(松原)の野崎恭伸社長、レッキス工業(菱屋東)の宮川純一社長をパネリストに招いたシンポジウムを開く。定員は40人。

 開館時間は10時~16時30分。日曜休館。入館無料。5月28日まで。

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