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東大阪の銭湯「永和湯」に地サイダー&地ラムネ 売り上げ一部を医療従事者へ

店主の伊藤誠一さん

店主の伊藤誠一さん

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 JR俊徳道駅近くの銭湯「永和湯」(東大阪市永和2、TEL 06-6721-8229)で現在、「ガラスびん 地サイダー&地ラムネ 銭湯エールプロジェクト」が開催されている。

現在、永和湯で販売する地サイダー・地ラムネ

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 永和湯は、店主・伊藤誠一さんの父が1950(昭和25)に開業。「銭湯は昔、社交場だった。お年寄りの居場所づくりをしたい」と毎月、インストラクターを招いて認知症予防の体操やお話会を開催したり、体操と足湯を楽しむ「湯湯サロン」を開いたりするほか、大阪府公衆浴場組合の若手グループが企画するスタンプラリーやアヒルのおもちゃを浴場に浮かべる「アヒル風呂」など、さまざまな企画に参加している。

 これまで年配者の利用が多かったが、新型コロナウイルスの感染拡大により、「お年寄りは遅い時間に来なくなり、フィットネスジムの営業自粛があってから若い人が増えて客層が変わった」と伊藤さん。多い時は125軒あったという東大阪市内の銭湯は、現在は22軒。「経営者の高齢化や設備の老朽化に加え、コロナがあって減少が加速したのでは」と話す。

 日本ガラスびん協会(東京都新宿区)では2014(平成26)年から、ガラス瓶の普及・利用啓発活動の一環として「夏休み!!ガラスびん×地サイダー&地ラムネ in 銭湯」を展開。当初は東京のみで開催していたが、2016(平成28)年には東京と大阪の銭湯が参加。銭湯で地サイダーと地ラムネを販売し、1本購入ごとにもらえるスタンプを集めて、王冠風のバッジを進呈するイベントを開催してきた。

 今年は趣向を変え、地サイダーと地ラムネを飲むことで、街の銭湯、ご当地飲料を作る地域、医療従事者を応援しようと、タイトルも変更して開催。銭湯で地サイダー、地ラムネを飲むと1本に付き5円が医療従事者への寄付に当てられる企画とした。今年は11都府県、91銭湯が参加する。東大阪市内での参加は同店のみ。

 同店では現在、ニテコサイダー(秋田)、富士山サイダー(静岡)、富士山頂コーラ(同)、奥能登地サイダー しおサイダー(石川)、金沢砂丘サイダー すいか姫(同)の5種類を販売。種類は各店で選ぶことができ、伊藤さんは「これまでに人気のあった商品を選んだ。入荷が遅れているが、まだ種類は増える予定」と話す。同店では2016(平成28)年から同イベントに参加しており、「買ってくれるのは若い人が多いが、何本かまとめて家に持って帰る中年の人もいる。8月に入ってもまだ始まってなかったので、今年はまだしないの?という問い合わせもあり、楽しみにしてくれている人もいる」という。

 営業時間は14時~翌1時。第3火曜定休。10月31日まで。

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