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石切劔箭神社で奉納神宝公開 復元太刀石切丸・天羽々矢など展示、特製朱印も

奉納神宝公開「永永無窮」の会場となっている宝物館

奉納神宝公開「永永無窮」の会場となっている宝物館

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 石切劔箭(つるぎや)神社(東大阪市東石切町1、TEL 072-982-3621)で現在、改元奉祝事業の奉納神宝公開「永永無窮(えいえいむきゅう)」が開催されている。

復元太刀石切丸(画像は影打、刀剣撮像 中村慧)

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 同神社では、「平成」から「令和」への改元を奉祝する事業として、社名にある「劔」と「箭(や)」を御祭神の鎮まる内陣へ奉納するプロジェクトを企画。「劔」は同神社の御神宝である「太刀石切丸」を復元することとなった。太刀石切丸の復元のため、2019(平成31)年3月26日から5月15日までクラウドファンディングで支援を募り、7980人から7,975万1,388円の支援金が集まった。

 当初は、1カ月ほど展示した後、2020年5月に復元太刀石切丸などを奉納する予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期。2022年内に奉納奉告祭を斎行する予定とし、コロナ禍で遠方の人が来社しにくいことなどから、6月~10月の1日・8日・15日・22日と土曜・日曜・祝日、10月21日に公開する。

 現在、公開する「復元太刀石切丸」は、奈良県無形文化財に指定されている刀匠・河内國平さんに作刀を依頼したもの。河内さんの父・第14代河内守國助は同神社の刀の管理を行っていたことから深い縁がある。会場では、「太刀石切丸」と「復元太刀石切丸」を並べて展示しており、石切丸は800年もの間に何度も研がれたことで身幅が細く、切っ先も短くなっており、復元した石切丸は平安時代に作られた当初の姿を復元したため、長さや身幅が違うことなどが分かる。

 同時に奉納する「復元 天羽々矢(あまのははや)」は、同神社の御祭神である饒速日尊(にぎはやひのみこと)が授かった矢を復元したもので、天降る際に従った三十二神にちなみ32本を制作。伊勢神宮の矢や大嘗祭(だいじょうさい)の矢を参考に作られた。奉納神宝は、奉納奉告祭の後は公開されることはない。奉納神宝のほか、小狐丸なども展示する。

 開催時間は9時~16時。拝観料(割符守)は500円。割符守を受けると期間中、何度でも入場できる。

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