東大阪市在住の空間アーティスト・よしかわはるかさんが5月21日~24日、近鉄奈良線河内小阪駅近くのレストラン「cuisine HAGI」(東大阪市下小阪1)でライブドローイングを行った。
河内小阪駅前の書店「栗林書房」(小阪本町1)でパート勤務をしながら、空間アーティストとして活動するよしかわさん。2021年から「サウナ猫」の名前でオールカラーのデジタルアートを制作してきたが、「ペンタブレットは起動するにも時間がかかる。電車の中やウオーキング中も思いついたらすぐに描きたいので、スケッチブックと黒ペンを持ち歩くようになった」といい、2025年からはアナログで創作活動をしている。
幼少期からピアノを習い、絵を描き、書道やクラシックバレエにも親しんできたよしかわさんは、店主がフルート奏者で、クラシックやジャズの演奏会も開く喫茶店「ミユキ珈琲」(小阪本町1)に通うようになり、店でピアノ伴奏をしたりジャズライブの音を聴いて見えている世界を絵にしたりしていた。それを見た店主の山本優音さんがよしかわさんに声をかけ、昨年12月、ドビュッシー作曲の「シリンクス」と山本さんのフルートの音をイメージしてガラスに絵を描いた。その様子を見た近くの店からも依頼があり、昨年12月にはスープとデリの店「Ryoko’s kitchen」(小阪本町1)、今年1月には「cuisine HAGI」でもライブドローイングを行った。
よしかわさんは「白いペンでガラスにライブドローイングを行うことで、人と人、店と店、店と地域をつなぐ空間を作っている。描いて終わりではなく、会話や時間、その場の空気まで含めて作品にしている。店の人と話をして分析し、描く直前に無の状態になって何を感じるかを見て、下描きをせずに呼吸するように描いている。0から1が生まれる瞬間に価値があると思っているので数カ月たったら自分の手で消し、また新しい絵を描いている」と話す。
「cuisine HAGI」でのライブドローイングは今回が2度目。前回は店主に初めて会った時の印象と同店の料理を絵で表現し、今回は、会話する中で出てきた「悪い顔」という言葉をキャラクター化し、作品の中にちりばめた。制作時には知人が駆けつけ、会話を楽しみながら絵を描き、5月24日に完成した。
よしかわさんは「店のガラスを借り、チャンスをもらって絵を描いている。店や人のいい所をアートで伝え、見にきてくれた人が絵や空間に癒やされ、みんなが少しずつ良くなるよう次につなげていきたい」と話す。