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東大阪・旧河澄家で「端午の節句展」 五月人形やこいのぼり飾る

地域の人が寄贈した五月人形を展示

地域の人が寄贈した五月人形を展示

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 東大阪市指定文化財の旧河澄家(東大阪市日下町7、TEL 072-984-1640)で現在、企画展「端午の節句展」が開催されている。

こいのぼりの付いた五月人形

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 今年で3回目となる同展。建物の外に吹き流しやこいのぼりを飾り、土間の吹き抜け部分にはひごいが泳ぐ。居室部分には、近隣の家庭から「子どもが成人して飾る機会がなく、ここで飾ってもらえれば」と寄贈された五月飾り7組を展示。昨年の展示を見て「ここで飾ってもらいたい」と寄贈した人もいるという。

 学芸員の松澤加弥さんは「そんなに古いものではないが、いろんなバリエーションものがそろっている」と話す。

 同展では、「最近はかぶとを飾ってちまきやかしわ餅を食べる行事のようになっていると感じるので、そもそも端午の節句はどんな行事なのかを知ってもらい楽しんでもらおう」と、パネルを製作した。

 松澤さんによると、端午の節句の始まりは中国にあり、病気がはやったり蒸し暑く過ごしにくかったりすることから5月は「悪月」と考えられ、5という数字が重なる5月5日に邪気をはらう風習があったという。「この風習が奈良・平安時代に日本に伝わり、江戸時代には庶民の間にも広まり、家の後継ぎとして生まれた男の子が無事成長し、強い子に育ち、一族が繁栄することを願う行事に変わっていったとされる」とも。

 奥座敷の「棲鶴楼」には、河澄家に代々受け継がれてきた甲冑(かっちゅう)を展示。かぶとには河澄家の家紋が入っており、「珍しい家紋なので一緒に見てもらいたい」と、家紋の説明パネルも付ける。今年はダンボールの甲冑も作り、着用してこいのぼりなどと一緒に記念撮影できるようにした。

「五月人形と聞いてピンとこない人も多い。展示を見て、なぜこんなに豪華にされるのか知ってもらうきっかけになれば」と松澤さん。

 開館時間は9時30分~16時30分。5月1日休館。入館無料。5月6日まで。

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