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大阪府立中央図書館で田辺聖子さん企画展 「老いを楽しむ」テーマに

田辺聖子さんが60歳から80歳までに書いたエッセーの文庫版「楽老抄」やインタビュー記事

田辺聖子さんが60歳から80歳までに書いたエッセーの文庫版「楽老抄」やインタビュー記事

 企画展「田辺聖子の『楽老』の教え-人生の景色の変化を楽しむ-」が6月2日、大阪府立中央図書館(東大阪市荒本北1、TEL 06-6745-0170)1階展示コーナーで始まった。

田辺さんの言葉をポスターで展示

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 30歳を迎えた1958(昭和33)年に最初の単行本「花狩」を刊行した田辺聖子さんは、1964(昭和39)に「感傷旅行(センチメンタル・ジャーニイ)」で第50回芥川賞を受賞、その後、本格的に作家活動を始め、2008(平成20)年には長年の文学活動が評価され、80歳で文化勲章を受章した。年を重ねてからはエッセーやインタビューで老いを楽しむ『楽老』を提唱しており、同展では「楽老」に関する言葉や作品を、ポスターと19点の資料で紹介する。

 古事記を題材にした作品「隼別(はやぶさわけ)王子の叛乱(はんらん)」は、田辺さんが大阪文学学校に通っていた頃から構想を重ねたもので、完成したのは約20年後。評伝作品「花衣ぬぐやまつわる……わが愛の杉田久女」は田辺さんが59歳、「ひねくれ一茶」は64歳の時にそれぞれ書いた作品で、大阪樟蔭女子大学田辺聖子文学館学芸員の住友元美さんは「若いころには書けなかったが、年齢を重ねたからこそ書けた作品」と解説する。

 田辺さんが50代前半で書き始めた人気シリーズ作品「姥(うば)シリーズ」では、76歳の主人公・歌子さんが、老いても子には従わず、忙しくも楽しい日々を過ごしている。1作目の「姥ざかり」の人気が出たため続編が出て足かけ15年にわたるシリーズ作品となり、舞台化され、ドイツ語版も刊行された。同シリーズ「姥勝手」のあとがきには「歌子さんは、私にとってのあらまほしい老いの姿」と書かれている。「田辺さんにとって歌子さんは老い方の理想」と住友さん。

 ショーケースでは、老いに関連する作品やエッセー、雑誌のインタビュー記事などを展示。「年を重ねてからはインタビューが多く、語り言葉で残っているものが多いので身近に感じてもらえると思う。若い世代の人にも見てほしい」と住友さん。

 「田辺さんが発信した言葉をポスターで展示しているので、響くものが一つでもあれば。まだやれると前向きに捉えることもできるし、諦めも肯定的に捉えられる展示にしているので、見て、日々が楽しくなってくれたらうれしい」と話す。

 関連イベントとして、6月27日は大阪樟蔭女子大学田辺聖子文学館(菱屋西4)で、企画展「愉(たの)しい悪癖-田辺聖子の読書のすすめ-」、常設展、キャンパス内登録有形文化財を住友さんが案内する見学ツアーを行う。開催時間は14時~15時30分。定員は先着30人。参加無料。申し込みは、大阪府行政オンラインシステムと大阪府立中央図書館2階カウンターで受け付ける。

 開館時間は9時~19時(土曜・日曜・祝日は17時まで)。月曜、第2木曜休館。6月24日まで。

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