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東大阪市花園ラグビー場に「ひとつなぎカフェ」 「福祉と人、人と人をつなぐ場に」

ノーサイドの中西良介社長

ノーサイドの中西良介社長

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 東大阪市花園ラグビー場(東大阪市松原南1)正面ゲート西側に10月10日、「ひとつなぎカフェ」がオープンする。

東大阪市花園ラグビー場メインゲート西側に位置するカフェ外観

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 障がい児童福祉施設や放課後デイサービスなど、障がい福祉サービスを提供する「ノーサイド」(東大阪市荒川2)が運営する同店。9月7日は内覧会が行われた。

 ノーサイドの中西良介社長は「今年1月ごろにカフェをしないかと話があった。ノーサイドは、人工呼吸器をつけている子どもたちなど、主に重度の障がいがある子どもたちを支援する施設。福祉だけでは解決できない問題がたくさんあり、解決するためには、福祉とそうでない99%の業界をつなげていくことをしなければとずっと思っていた。飲食店を運営したい訳ではなく、人をつなぐ場を作りたいと思っていた」と話す。自身もラグビー経験者で「聖地に仕事で帰って来られたのは感謝しかない。絶対に盛り上げてやっていきたい」と力を込める。

 店内は、近畿大学で建築を学ぶ学生が設計し、イスや机などを製作した。イスと机を製作した建築学部建築学科2年の秋吉晃弥さんと神原拓海さんは「3方向に座れるイスや、『ひとつなぎ』をイメージしてひも1本でつながっているイス、すみっこにいると安心するという人向けに角を作った『すみっこイス』など、28脚のイスとテーブルを製作した。今日、この場に設置されているのを見てめちゃめちゃうれしい」と話す。店内には、ノーサイドを利用する障がい者アーティストが制作したアート作品を展示し、作品を元にしたポストカードを販売する。

 店内では、コーヒー(400円)、ソフトドリンク(300円)などを販売。料理は提供せず、ドリンクの1オーダーで持ち込みが可能。「イベントの日などは東大阪に縁のある店舗などに調理場を貸し、料理を提供してもらおうと思っている。貸しギャラリーや、夜は場所貸しなどをしていければ」と中西社長。

 内覧会に出席したFC大阪の近藤祐輔社長は「誰も取り残さない世界観と一般の方をつないでいく。ノーサイドさんと私たちが先頭に立ってやっていけたら」、花園近鉄ライナーズの水間良武ヘッドコーチは「ラグビー選手は結構コーヒーを飲む。この場所で地域住民の方とつながっていくことができたらいいなとずっと考えていて、市、ノーサイド、FC大阪などとつながり、掛け算でこの街をよくしていきたい、人をよくしていきたいという思い。これから共に成長していければ」とあいさつした。

 現在、プレオープン中で営業時間は10時~17時。月曜・火曜定休。グランドオープンは10月10日10時。

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