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鴻池新田会所で「むかしの道具いろいろ」 江戸~昭和の民具60点展示

蓄音機やラジオ、写真機を見学

蓄音機やラジオ、写真機を見学

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 国指定史跡・重要文化財の鴻池新田会所(東大阪市鴻池元町、TEL 06-6745-6409)乾蔵で1月11日、鴻池家寄贈民具展「むかしの道具いろいろ」が始まった。

嫁入り籠を体験

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 江戸時代の豪商・鴻池家と鴻池新田会所で江戸時代の終わりごろから昭和までに使われた道具を展示するもので、地域の小学3年生が3学期に学ぶ社会の授業の内容に合わせ、毎年開催。一般の見学も可能で、大人も楽しめる内容になっている。

 会場には、江戸~明治時代のてんびんばかり、古銭、嫁入り籠、人力車、大正時代の電話機・電話交換機や写真機、腰掛け式体重計、ガラス乾板写真、1920年代に作られた米・コロンビア社製の蓄音機、昭和初期のラジオとアンテナなど60点が並ぶ。会所では両替商もしていたといい、七つ玉のそろばんやさおばかりなどの両替道具もある。

 見学に来ていた東大阪市立鴻池東小学校3年生の児童らは学芸員の説明を聞いた後、嫁入り籠や人力車を体験。大正時代のアンソニー式写真機をのぞいていた男児は「反対に見えたり暗くてはっきり写らなかったりするけどだいたい見えた」といい、よしず編み機を見た男児は「ツチノコと呼ばれる重りをどうやって使うのかが気になった」と話していた。「楽しすぎる」と興奮した様子で話す男児は、用紙いっぱいに書き留めたリポートを見せてくれた。

 児童らは施設内に残る井戸や風呂、トイレ、井路川舟なども見学。連日市内の小学3年生の児童らが見学に訪れており、学芸員の別所秀高さんは「展示の中で一番人気なのはお金。座敷では初めて畳に上がったという小学生もいた」と話す。

 開館時間は10時~16時。入館料は、大人=300円、小・中学生=200円。月曜・祝日の翌日休館。2月28日まで。

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