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東大阪の「サンロード瓢箪山」、近畿経済産業局「近畿のイケテル商店街」に選定

サンロード瓢箪山のキャラクター「ひょうたクン」

サンロード瓢箪山のキャラクター「ひょうたクン」

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 近鉄奈良線・瓢箪山駅北側の瓢箪山中央商店街(愛称:サンロード瓢箪山)が、経済産業省近畿経済産業局が選定する本年度の「近畿のイケテル商店街」に選ばれた。

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 1947(昭和22)年ごろに自然発生的に形成された同商店街は、スーパーや飲食店、食物販、服飾雑貨、サービス店舗など現在113店舗で構成される地域密着型の商店街。アーケードが設置された後の1963(昭和38)年に商店街の一部が国道に指定されたことから、日本初のアーケード付き国道商店街としても知られる。

 同商店街では、1978(昭和53)年に第1回「ちびっ子まつり」を開催し、1988(昭和63)年には商店街用の駐車場を設置。1990年にはスタンプ事業導入。1999年には、駅周辺のイナリ前商店街(愛称:ジンジャモール瓢箪山)、瓢箪山駅前東商店会、小売市場「マイン」と連携して「スマイル瓢箪山」を結成し、高齢者を対象に商店街で購入した商品を自宅まで配達する「スマイル宅配便」などの事業を展開してきた。

 イベントは、2月の初午大祭にあわせた「ひょうたん干支(えと)みこしパレード」や3月の「ひょうたクン誕生祭」、5月のちびっ子まつり、7月の七夕夜市、8月の夏祭り、11月の瓢箪山音楽祭など、子どもが楽しめるイベントが多い。イベントの企画には大阪産業大学や大阪商業大学と商学連携で取り組み、青年部や若手理事は勉強会への参加や連携する商店街と定期的に意見交換するなど、積極的に新しい情報を取り入れ、若手後継者を育成している。

 近畿経済産業局は、近畿2府5県に約2720あるとされる商店街の中から、にぎわいづくりや商品力、外国人対応力などの「商機能」、少子高齢化や地域交流に取り組む「公共機能」、組織の新陳代謝や財務体質などの「組織」の3つを強化するための取り組みを推進し、成果を上げている商店街を「近畿のイケテル商店街」として本年度内に約30カ所選定。選んだ商店街にヒアリングを行い、ウェブ上で紹介することで消費者の来街のきっかけをつくり、他の商店街活性化に役立てばと昨年10月から順次紹介している。

 同商店街を選定した理由について、同局担当者は「イベントが多数開催されていて、SNSを使うなど情報発信もうまくしている。周辺の団体と連携して少子高齢化に対応しているなどの点から選定した」という。

 同商店街振興組合の田町照雄理事長は「地域の祭りなど、子ども時代の思い出をつくるイベントが今の時代は減ってきた。これからも『ちびっこ祭り』や『七夕祭』など、子ども向けのイベントを大事にしていきたい」と話す。

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