近畿大学法学部(東大阪市新上小阪)で6月2日、ジャパンラグビーリーグワン・ディビジョン2「花園近鉄ライナーズ」の河村謙尚選手を招き、「国際化と異文化理解」の講義が行われた。
スポーツを通じて地域文化や国際文化の多様性について考えることを目的に、高橋梓准教授が担当している同講義。これまでサッカーやラグビーの文化史、欧州の地域クラブ文化、東大阪市のスポーツ文化の実態などから、スポーツが地域に根付く条件を探る講義を行ってきた。
この日は「東大阪市にラグビー文化が真に定着するためには?」をテーマに、花園近鉄ライナーズ(以下、ライナーズ)の河村選手を招き、講義を行った。前半は、河村選手と高橋准教授とのトークセッションで、ラグビーを始めたきっかけから大学時代、社員選手としてラグビーを続けている現在まで、河村選手がどのようにラグビー文化に触れ、人生の一部としてきたのかについて話し、学生が自身の生活の中でラグビーに触れる機会について考えた。
東大阪市は「ラグビーのまち」として知られるが、同講義を受講した学生約60人に問いかけたところ、ライナーズの試合を観戦したことがある学生は1人もいなかったことから、後半は「自ら文化システムを変え、ライナーズの試合を見に行くようになるためにはどのような文化触変が必要か」というテーマで、どうすれば学生がライナーズの試合に足を運び、応援することを文化として定着させることができるかについてグループディスカッションした。
学生からは「ラグビーを知る機会が必要。知った上で体験する。応援したい選手を見つけ、好きな選手に会いに行く」「ルールが分からないからラグビーを知っている人と一緒に見る」「選手を知っていることによって、試合を見に行った時にその選手が頑張っている姿を見て自分も頑張ろうって精神的に支えてもらえると思う。選手について知る機会があれば」などと発表し、河村選手はそれぞれの意見に対し、チームで取り組んでいることや学生の提案に対する考えを話した。
河村選手は「皆さんが言ってくれた通り、知ってもらうことが大事。知っている選手が試合に出ていたら、見にいきたいと思ってもらえると思う。僕自身も選手として認知してもらえるよう、まずは結果を残したい」と意気込む。