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東大阪市花園ラグビー場、一般利用の需要拡大 PV撮影や施設利用など

ポスターなどプロモーションツールに使う写真を撮影

ポスターなどプロモーションツールに使う写真を撮影

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 東大阪市花園ラグビー場(東大阪市松原南1)の試合ではない一般利用が増加している。

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 1929(昭和4)年、国内初のラグビー専用グラウンドとして開場した同ラグビー場。近畿日本鉄道の所有時は、ラグビー専用グラウンドとして全国高等学校ラグビーフットボール大会やジャパンラグビートップリーグなど、ラグビーの試合会場として使用してきたが、昨年4月1日、東大阪市に土地を売却し、施設を譲渡。

 市は「ラグビーを知らない人にもラグビー場に足を運んでもらいたい」「ここでラグビーW杯が開催されることを知ってもらいたい」と、ラグビーの試合以外の用途でもラグビー場の貸し出しを開始。昨年5月には熟年層をターゲットにした「第1回 東大阪音楽フェスティバル in 聖地花園」を開き、さだまさしさんのコンサートを開催。今年3月には、きゃりーぱみゅぱみゅさんらが出演する若年女性層に人気の音楽イベント「TAKENOKO!!!」の開催場所となり、多くの人が初めて同ラグビー場を訪れた。

 コンサートのほかには、今年の大相撲春場所で武蔵川部屋が宿舎として使用。稽古の見学や農家が野菜を差し入れに来るなど、地域住民らが多く訪れた。昨年からは芸人が出演する番組のロケが行われたり、ミュージックビデオの撮影場所として貸し出ししたりするケースも増えた。「高校時代にラグビーをしていた新郎のために披露宴で流す映像を撮影したい」など、個人からの利用申し込みもあるという。 

 4月12日には、阪神梅田本店が6月1日から展開する父の日のプロモーションツールに使う写真撮影が行われ、売り場の女性社員らがラグビー日本代表のユニホームを着用し、グラウンドで撮影をしていた。「毎年父の日のポスターはスポーツと組み合わせたビジュアルを起用しており、今年はラグビー人気にあやかりたいと花園での撮影を選んだ」と、宣伝広報部の竹下諭さん。

 市花園ラグビーワールドカップ2019推進室長の栗橋秀樹さんは「ラグビーのオフシーズンにはいろいろな使い方をしていただけるようになった。会議室の利用や企業の健康診断の会場などとしても利用いただいている。市民の要望にはできるだけ応えていきたい」と話す。

 市では遅くても来年1月までに、同ラグビー場のW杯開催に向けた改修工事に入る。高校ラグビーは例年通り開催し、大型映像装置やナイター設備の設置、観客席のベンチシートからセパレート式座席への変更、国際大会の基準に合わせた付属施設の設置や動線の整備などを順次行う予定だが、芝生の養生期間や試合日などを除き貸し出し可能。第1グラウンドの使用料金は平日1時間2万8,700円~。

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