近鉄奈良線・八戸ノ里駅近くのフランス料理店「Bistro Premier（ビストロ プルミエ）」（東大阪市下小阪5、TEL 06-6727-2123）が3月1日、開店20年を迎えた。

店内の様子

　八戸ノ里周辺出身のオーナーシェフ・鈴木晶史さんは、リーガロイヤルホテルに13年勤めた後、「地元にはフランス料理店がなく、自分がやってきたフランス料理の調理法をベースに気軽に入れる店をしたい」と、2000（平成12）年3月1日に同店を開いた。妻の忍さんと二人三脚で店を営む。席数は、テーブル席、カウンター席を合わせ18席。

　開店当初は子どもが3歳と1歳とまだ小さく、ディナータイムは晶史さん1人だったためコース料理のみ提供していたが、子どもが大きくなった7～8年ほど前からアラカルトの提供を始め、メニューも増やした。肉の煮込み料理や国産ヘレグリル、魚のクリームソース、契約する松田ファームの野菜を使ったポタージュなどが人気で、「メニューは見ずに、気分はお肉、がっつり食べたいなどリクエストしてくれるお客さんが多い。初めての方でも相談してもらえれば。それが小さいお店のいいところ」と晶史さん。

　北海道の生産者からホワイトアスパラが入荷する5月～6月ごろには、さまざまな調理法で作ったホワイトアスパラのコース料理を提供しており、「開店当初から続けているが口コミで広がり、今では神戸などからホワイトアスパラを目当てに来店する人もいる」という。近隣店舗の店主から「やったらいいんちゃう」と提案された深夜営業のボージョレ・ヌーボー解禁イベントは定番化し、昨年8回目を数えた。2月はカキ、4月はタイなど、毎月テーマを決めコース料理を提供する「例会」も行っている。

　ランチタイムは、ビジネスマンやカルチャースクール帰りの年配の来店が多く、ランチコースは1,650円～。ディナータイムは40～70代の夫婦や家族が多く、常連客も多い。ディナータイムの客単価は5,000円程度。フルコースは5,500円～。

　3月20日～22日の3日間は20周年を記念し、シェフのおまかせコース（7,700円）を提供する。ディナータイムのみ。予約が必要。

　晶史さんは「時代に応じて店を変えることはあまり考えておらず、これからも店のスタンスは変わらない。食材も大事、工程も大事、お客さんも大事、作る人間も大事。全てに責任を持って続けていきたい」と話す。

　営業時間は、ランチ＝11時30分～13時30分、ディナー＝17時30分～22時30分。水曜定休。