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東大阪・河内小阪に「ミユキ珈琲」 孫と友人、手芸店からコーヒー店に改装

山本優音さん(左)と景山拓朗さん(右)

山本優音さん(左)と景山拓朗さん(右)

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 近鉄奈良線・河内小阪駅近くの「ミユキ珈琲」(東大阪市小阪本町1)がオープンして1カ月がたった。

店内の壁面には楽譜が並ぶ

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 河内小阪駅南側、スカイドーム小阪本通商店街内にある同店。以前、同地で営業していたのは戦後すぐに開業した手芸店「ミユキ」だった。ミユキの店主・樋口純子さんが店を営んでいた頃には、樋口さんの娘3人が手伝いに来ていたという。

 3年前に樋口さんは死去。その後、店は閉めたままになっていたが、取り壊しの話が出た際に樋口さんの孫で、樋口さんの三女を母に持つ景山拓朗さんと友人らの4人で同店を買い取った。

 景山さんは小阪生まれ。幼少の頃に同じ東大阪市内へ転居したものの、以降も週に2回ほどは小阪に来ていたという。

 景山さんらは「周辺には喫茶店が少なく需要があるのでは」と、買い取った店をコーヒーショップに改装した。店名をいろいろ考えたが、「小阪の人たちが知っているミユキのままにしよう」と、「ミユキ珈琲」に決めた。手芸店が使用していた看板はそのまま残し、ロゴは、楽譜と糸とコーヒーをモチーフにデザインした。

 店に立つのは、景山さんの友人の山本優音さん。山本さんは大阪出身で、景山さんとは中学・高校の同級生。東京音楽大学を卒業後、オーケストラや室内楽のフルート奏者として活動していたが、新型コロナウイルス感染症の影響により、音楽活動ができなくなった。以前から大阪に戻りたい気持ちがあり、同店の話もあったため「タイミングがいいのでは」と、大阪に戻った。

 店内は「コンクリートに生えた木」をテーマに自分たちで改装を手掛けた。壁面には楽譜を並べ、店内には時折、山本さんのフルートの音が響く。店内にはカウンター席7席を設ける。

 コーヒーは、コーヒーの生産国として知られるコスタリカでも最も標高が高いという農園が生産する滑らかな甘さが特徴の豆を使ったホットコーヒー(300円)、アイスコーヒー(350円)、コーヒーフロート(450円)と、季節のスペシャリティコーヒー(ホット600円、アイス650円)。紅茶は、ロンネフェルト社の茶葉を使用する水出しアイスティー(350円)、ロイヤルミルクティー(ホット550円、アイス600円)、ストレートティー(380円~)などを用意する。

 併せて、数量限定の自家製レモンスカッシュ(500円)、メロンソーダフロート(400円)のほか、夏季限定でかき氷(200円)も販売する。フードは、ホットサンド(ハム&チーズ=450円)を提供する。

 山本さんは「(来店客から)フードを増やしてほしいと言われる。店をやっていくのは初めてなので、営業を続けながら進化させていきたい」と話す。

 現在の営業時間は水曜から土曜の10時~19時。今後は営業日や営業時間の拡大を予定する。

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